沙織 恥辱のゼミナール の商品レビュー

綺羅光(著者)

著者、畢生の傑作！！

[左衛門佐]

発売当時、この手の官能小説にも拘わらず、クチコミで評判が伝わり、重版を重ねた大ヒット作品の第一部に成ります。
当時学生だった私ですら、その頃には東京駅に在ったピンク系専門の小さな書店で、この作品が飛ぶように売れていたのを見た記憶があります。
ヒットに乗じて第三部まで作られましたが、話の展開を拡げすぎて収拾が付かず未完のまま終わってしまい、出来は右肩下がりw。
流石の綺羅先生も、そう長くは書けないよなぁ、と苦笑した記憶があります。
現在は全作を一巻に纏めた物が、新書・文庫共に有りますが、正直言って、これ一冊で充分楽しめます。と言うより、この一冊の興奮度は尋常じゃ有りません。
それほど奇抜な設定でも無いのにここまで描ける作家は、当時も今もそう居ないと思います。綺羅光ファン必携の一冊です！