それから の商品レビュー
許されぬ恋に焦れ、や…
許されぬ恋に焦れ、やがては父親の庇護の元を離れていく男の姿を、緻密な描写で描いた作品。
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恋愛の、痛々しい感情…
恋愛の、痛々しい感情がいっぱいなのですが、それをこんなにいやらしくなく、メロドラマ風ドロドロ感もなく読ませるとは、漱石ファン層が広い理由の一つでは。
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「こころ」とはまたひ…
「こころ」とはまたひと味もふた味違う恋愛小説。
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「三四郎」「それから…
「三四郎」「それから」「門」と続く中期三部作の、二冊目にあたります。主人公・代助は、帝大を卒業しながらも定職に就こうとせず、親の金で優雅な生活を送っている。だが、昔に友人・平岡へと譲ったかたちになる女性・三千代に再会したことから、彼の生活は破滅へと向かっていくことになる―。
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『それから』の「それ…
『それから』の「それから」を考えるとき、あなたはどんな代助を思い浮かべますか?代助の病的な不安は決して他人事ではないんです。
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三四郎と比べると深く…
三四郎と比べると深くつきつめた思索が感じられます。
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漱石の中期三部作の中…
漱石の中期三部作の中心にあたる恋愛小説。当時の知識人の典型が描かれており、深く、漱石の力量を改めて感じる一冊。
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漱石の本は岩波文庫で…
漱石の本は岩波文庫で読むのが味があっていいと思います
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p.39 親爺の頭の上に、誠者天之道也といふ額が麗麗と掛けてある。先代の舊藩主に書いてもらつたとかいつて、親爺は尤も珍重してゐる。代助はこの額が甚だ嫌ひである。第一字が嫌だ。その上文句が氣に喰はない。誠は天の道なりの後へ、人の道にあらずと附け加へたいやうな心持がする。 p.15...
p.39 親爺の頭の上に、誠者天之道也といふ額が麗麗と掛けてある。先代の舊藩主に書いてもらつたとかいつて、親爺は尤も珍重してゐる。代助はこの額が甚だ嫌ひである。第一字が嫌だ。その上文句が氣に喰はない。誠は天の道なりの後へ、人の道にあらずと附け加へたいやうな心持がする。 p.156 人間はある目的を以て、生れたものではなかつた。これと反對に、生れた人間に、始めてある目的が出來……るのであつた。……この根本義から出立した代助は、自己本來の活動を、自己本來の目的としてゐた。 p.157 だから、代助は今日まで、自分の腦裏に願望、嗜慾が起るたびごとに、これら……を遂行するのを自己の目的として存在してゐた。二個の相容れざる願望嗜慾が胸に鬭ふ場合も同じ事で……ただ矛盾から出る一目的の消耗と解釋してゐた。これを煎じ詰めると、彼は普通にいはゆる無目的な行爲を目的として活動してゐたのである。 p.222 ……結婚は道德の形式において、自分と三千代を遮斷するが、道德の内容において、何らの影響を二人の上に及ぼしさうもないといふ考が、段々代助の腦裏に勢力を得て來た。既に平岡に嫁いだ三千代に對して、こんな關係が起り得るならば、この上自分に既婚者の資格を與へたからといつて同樣の關係が續かない訣にはいかない。それを續かないと見るのはただ表向の沙汰で、心を束縛する事の出來ない形式は、いくら重ねても苦痛を增すばかりである。 ↑ 平岡に嫁いだ三千代と互いに曖昧な関係になってしまい、不道徳なことはすべきでないと、自分も嫁を貰って三千代への思いを断ち切ろうと考えたものの、三千代が結婚していてもこうなってしまったのに、いまさら自分が結婚したからといって考えが改まるはずもないと思い至った場面。 何となく読んでしまったが、よくよく考えれば、当時の社会にあってこの一文は可也刺戟が強かったのではないかと想像した。
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#25奈良県立図書情報館ビブリオバトル「金」で紹介された本です。 2013.2.3 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-927.html?sp
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