猪谷六合雄 の商品レビュー
冬季五輪日本初のメダリスト、猪谷千春氏の父である猪谷六合雄氏は本書で初めて知った。(本書では、千春氏の指導についての記述はほとんどなく、スキー指導者としてではなく、「人間」猪谷六谷雄を追求した内容になっている) 同時に、そのスケールの大きな生き方に圧倒されてしまった。 こんな...
冬季五輪日本初のメダリスト、猪谷千春氏の父である猪谷六合雄氏は本書で初めて知った。(本書では、千春氏の指導についての記述はほとんどなく、スキー指導者としてではなく、「人間」猪谷六谷雄を追求した内容になっている) 同時に、そのスケールの大きな生き方に圧倒されてしまった。 こんなすごい人がいたのか・・・少なくとも我々の世代(および更に若い世代)に六合雄氏を知っている人はほとんどいないのではないか。こういう人物こそ後世に伝えていかなきゃいけないのではないか。 とにかく、猪谷六合雄という人物を一言で表すには何と言ったらいいのか悩む。つまり、それほどまで「規格外」の人物なのである。 本書の副題にもある合理主義的自然人という言葉がいいのか。しかし、「合理主義的自然人」と聞いて人々はどんな人物を思い浮かべるのか。いや、もう一言で表そうなどという無駄な試みはやめたほうがいいのか。 「常識」をはずれた数々のエピソードはもちろん驚きではあるが、それよりも驚かされるのは、物事の本質を見抜く力、その鋭い感覚に一番驚かされる。 すぐにでも猪谷六合雄氏の著書が読みたくなった。
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