神々の国の首都 の商品レビュー
随筆集としてまとめられたものですが、私の大好きな一編『さようなら』は、短編の私小説と呼んでもおかしくありません。松江を去ることになったハーンは、悲しい記憶も嬉しい思いでも、同じように淡々と語ってゆきます。そして、いよいよ出立の日。松江港を離れるハーンを乗せた船。その美しい光景と情...
随筆集としてまとめられたものですが、私の大好きな一編『さようなら』は、短編の私小説と呼んでもおかしくありません。松江を去ることになったハーンは、悲しい記憶も嬉しい思いでも、同じように淡々と語ってゆきます。そして、いよいよ出立の日。松江港を離れるハーンを乗せた船。その美しい光景と情緒には震えます。
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ひたすら美しい小泉八雲の日本見聞記。 神々の国の首都、というのは小泉八雲が暮らした松江のこと。 全編が淡いグレイッシュなトーンで書かれたような佳品。 眼差しがどこまでもあたたかく、いとおしいです。
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