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ウパニシャッド の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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ウパニシャッドとは、…

ウパニシャッドとは、サンスクリット語による古代インド哲学書の総称。著者の解説は理路整然としており、凡百のインド関連書に見られる神秘主義志向が全く否定されており気持ちが良い。この解説書が戦中に書かれていたとは驚くべきことだが、日本でのこの分野の研究は、これ以降全く発展していないばか...

ウパニシャッドとは、サンスクリット語による古代インド哲学書の総称。著者の解説は理路整然としており、凡百のインド関連書に見られる神秘主義志向が全く否定されており気持ちが良い。この解説書が戦中に書かれていたとは驚くべきことだが、日本でのこの分野の研究は、これ以降全く発展していないばかりか衰退しているように思う。

文庫OFF

2018/10/09

きちんと理解できたかと問われると甚だ怪しいものがあるのだけれども、似たような資料を何冊か読むうちにわかるようになればいいなぁと思いつつ読んでいた。 インプットとしての効果は大きかったようで、久しぶりに書き物をするようになりました。(哲学でも他の学問分野でもなく、ただの娯楽方向にだ...

きちんと理解できたかと問われると甚だ怪しいものがあるのだけれども、似たような資料を何冊か読むうちにわかるようになればいいなぁと思いつつ読んでいた。 インプットとしての効果は大きかったようで、久しぶりに書き物をするようになりました。(哲学でも他の学問分野でもなく、ただの娯楽方向にだけど…)

Posted byブクログ

2016/04/26

ウパニシャッドは一般的に奥義書と訳される。インド社会に張り巡らされた2000ものカースト(英語:ラテン語の「カストゥス」〈純粋なもの、混ざってはならないもの。転じて純血〉に起源をもつ)はここから生まれた。現地語ではヴァルナという。 http://sessendo.blogspot...

ウパニシャッドは一般的に奥義書と訳される。インド社会に張り巡らされた2000ものカースト(英語:ラテン語の「カストゥス」〈純粋なもの、混ざってはならないもの。転じて純血〉に起源をもつ)はここから生まれた。現地語ではヴァルナという。 http://sessendo.blogspot.jp/2016/04/blog-post_26.html

Posted byブクログ

2014/07/12

古代インド哲学の真髄が格調高い文章で説明されています。なんと言うか、その格調の高さはミジンコレベルの私の魂を人間様のそれまで持ち上げてくれそうなぐらいなものです。 古代ヴェーダの哲人たちのとんでもなくレベルの高い悟りから中途半端なレベルのものまでごっちゃごちゃに詰め込まれたのがウ...

古代インド哲学の真髄が格調高い文章で説明されています。なんと言うか、その格調の高さはミジンコレベルの私の魂を人間様のそれまで持ち上げてくれそうなぐらいなものです。 古代ヴェーダの哲人たちのとんでもなくレベルの高い悟りから中途半端なレベルのものまでごっちゃごちゃに詰め込まれたのがウパニシャッドの哲学であることを理解できる本であります。 その最もレベルが高い部類に入るであろうヤージュニャヴァルキアでも結構間違った認識をしているような感じなので、聖典といえどもむやみに信じちゃいけませんね。 レベル:534 まあ、そこそこというところですな。

Posted byブクログ

2012/11/24

本当はがっつり読んで勉強したかったのですが、図書館からの借り物なので一度目を通した程度。今まで読んだインド哲学関連の本の中では一番わかりやすかった・・・かな?ウパニシャッドにも色々と面白そうな話がありそうだというのが分かってますます興味がわきました。

Posted byブクログ

2012/09/17

なにせ相手は気の遠くなるほど昔から星の数ほどの人々が考え、対話を繰り返してきた思考の集まりです。たった200ページやそこらで理解しきれる代物ではありません。 ただし、その輪郭に触れることができる1冊でした。ウパニシャッドの複雑なその姿と抽象的な概念は、思想というよりは人間そのもの...

なにせ相手は気の遠くなるほど昔から星の数ほどの人々が考え、対話を繰り返してきた思考の集まりです。たった200ページやそこらで理解しきれる代物ではありません。 ただし、その輪郭に触れることができる1冊でした。ウパニシャッドの複雑なその姿と抽象的な概念は、思想というよりは人間そのものにも思え、眩暈がするほどの壮大さには圧倒されます。ですが仏教やその他、日本人に身近な存在へ影響を与えているだけに、言葉にはできなくてもなんとなく肌で感じ取れるような気がして、異様なまでの知的興奮も生まれました。 梵は我なり。 けど、こういったものは扱い方次第でとても危険になるな。とも思うのです。いくらでも都合よく曲解できるんですよね、漠然としすぎているので。そのくせ、知的な興奮度は妙に高い。そりゃあインテリと括られる人たちがアヤしいカルトにはまりやすいわけですよ。つくづく、自分がインテリジェンスとは無縁で良かったと思います。こういう思想に触れても「なんかよくわかんないけどすっごーい!」で終わっちゃいますから。ただ、無知につけこまれてだまされないよう、常に気をつけなくてはいけないのですけれど。

Posted byブクログ