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あちゃらかぱいッ の商品レビュー

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2019/09/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

 「あちゃらかぱいッ」は、戦前の浅草で「成功したとはいいがたい」芸人たちを、「彼らの一生を深く愛するもの」の立場から描いた。  自身も小学生高学年時代から、授業をサボッて界隈に出入りし、見聞きした事、芸人たちから聞いた話を基にした。  川端康成が「浅草紅団」を新聞に連載した事などから、人気が出たという。  男女入り乱れての、芸、人気、痴情の世界である。末尾では、土屋伍一、シミキンなどの末路を描いた。

Posted byブクログ

2011/09/21

今の浅草からは感じることのできなくなった街の雰囲気が、フィクションなりにも伝わってくる。 あとがきには井上ひさし氏が浅草を幕の内側から見た一人として、生前の色川武大氏との確執を語っている。 もう、浅草を見つめてきた二人はこの世にいないとなると、こうした本で読むしかないのだろうか。

Posted byブクログ