1,800円以上の注文で送料無料

雪の国からの亡命 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/07/27

チベットの歴史を全然知らないのでちょっと調べてみたくなり図書館で借りてみました。 ダライラマ14世のお顔と名前くらいは知っていて、亡命なさっているというくらいは知っていましたが… チベットと言う特有の宗教と生活習慣が交じり合った国に起こった悲劇と今尚その地で苦しんでいる人々...

チベットの歴史を全然知らないのでちょっと調べてみたくなり図書館で借りてみました。 ダライラマ14世のお顔と名前くらいは知っていて、亡命なさっているというくらいは知っていましたが… チベットと言う特有の宗教と生活習慣が交じり合った国に起こった悲劇と今尚その地で苦しんでいる人々と。パレスチナ問題を思い返しました。ただ信仰があり、その信仰の中心人物である方が居て、その国の文化を難民社会で再構築している。そういう闘争方法もあるんだ、と思いました。何も武力で闘争するばかりが戦いではないのだと。しっかりとした社会を創り上げて一国家ないし自治国家として外交で訴えていくことも可能なのだと。 武力で制圧できるものは少ない。反発は残る。それにしても中国の共産主義の一派の占領は目に余ります。文化大革命も。どれだけの文化・教養・歴史が破壊されたのでしょう。それとともにかけがえの無い人的損害も。日本が植民地として占領した地もこれと同等のことが行われたことに疑う余地は無いです。恐ろしい。 その人の行った行動は必ずその人の今後の輪廻転生に跳ね返ってくる。自分の罪は将来の自分が引き受ける。この高度な考え方。本当にどっちが野蛮で文化的じゃあないんだか。

Posted byブクログ