巨人レーゴチ の商品レビュー
図書館のリサイクル資料としてあったのをもらってきました。 この絵の魅力に惹かれて手に取ってみました。すると、「装丁・題字 スズキ・コージ」と書いてあります。そういえば、版画家の草子さんもスズキ・コージのファンだったなぁと思って、貰って帰ることにしました。でもよく見ると、装丁の絵も...
図書館のリサイクル資料としてあったのをもらってきました。 この絵の魅力に惹かれて手に取ってみました。すると、「装丁・題字 スズキ・コージ」と書いてあります。そういえば、版画家の草子さんもスズキ・コージのファンだったなぁと思って、貰って帰ることにしました。でもよく見ると、装丁の絵も中の挿絵もスズキ・コージではなく、ツヴィエタ・ヨブという人の作品でした。 それらの挿絵はスズキ・コージの作品にも、草子さんの作品にも通じるところがあり、ボッシュの絵にも少し似たようなカラフルで細密、ファンタスティックな人物や風景です。 旧ユースゴスラヴィアの作家による1961年の作品。全32ページで、絵本にしては文章が多いです。童話に挿絵が入っていると考えたほうがよさそうです。 ある村に遊びに来た妖精の女の子と、廃墟の町で出会った巨人レーゴチの物語。自業自得とはいえ村人にしても、純朴で愚鈍なレーゴチもちょっとかわいそうかもしれません。 今の日本とは、国も時代も違う作家が作った童話ですから、価値観の相異はしかたないのでしょう。
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