意思決定入門 の商品レビュー

中島一(著者)

2021/08/21

　あるとき、ふと投資は「意思決定」であると気づいてから、適切な意思決定のあり方を考えたいという欲求が高まり、本書を手に取った。いつとは覚えていないくらいの昔に読んだことがあるが、改めて読んでみるとビジネスの例も豊富であり、また、概念的にもシンプルなのでわかりやすく、有益。
　特に、適切な意思決定ができない状態にある組織の例もいくつか出てくるが、これは、まさに仕事で直面している問題なので、参考となる。

目次
Ⅰ　意思決定とは
１人間と意思決定
２意思決定能力を向上させるには
３意思決定のプロセスと思考能力
４企業の意思決定

Ⅱ　意思決定と情報力
１情報力と思考力
２目的志向型の情報力
３関心事と情報力

Ⅲ　意思決定と思考力
１思考の手順化
２意思決定の手順とは
３意思決定と「意志」
４意思決定を阻むもの

Ⅳ　意思決定の手法
１「目的」とは
２意思決定における「目標」とは
３「案」とは
４リスクを想定した案の改善
５実行段階での案の改善

Ⅴ　意思決定を助ける技術
１情報力を強化するヒント
２意思決定を強化するヒント

Ⅵ　意思決定手法の応用
１自己の目標管理の改善
２プロジェクト運営の改善
３会議の効率化
４業務の効率化の進め方

Ⅶ　上級意思決定者への課題
１国際ビジネスマンの意思決定力
２経営と自分のビジョン作り
３創造力の発揮

2011/11/06

タイトルだけ見て選んでみた。「意思決定」の仕組みについて知りたいと思った。
意思決定のプロセスは、関心事を集める→目的の設定→目標の設定→案の作成→リスクの予測と対応→結論の選択から成り立っている。
意思決定には思考能力が必要。分析的思考能力、想像的思考能力、統合化的思考能力がある。
本書では、これらについて色々な例を交えてそれぞれ詳しく説明している。
ロジカルシンキング的な内容も多くあり、今の自分にとっては特別難しいこともなく違和感なく読めた(時間の都合で後半は読書割愛した）。