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奇術師の家 の商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2016/06/04

魚住陽子さんの「奇術師の家」(1990.3)、奇術師の家、静かな家、遠い庭、秋の棺の4話が収録されています。「秋の棺」、良かった、よかったです。「静かな家」が芥川賞候補になったそうですが、この作品よりはるかに好きです。「静かな家」は浮気性で傲慢な夫に対し、我慢が過ぎる女性を描いて...

魚住陽子さんの「奇術師の家」(1990.3)、奇術師の家、静かな家、遠い庭、秋の棺の4話が収録されています。「秋の棺」、良かった、よかったです。「静かな家」が芥川賞候補になったそうですが、この作品よりはるかに好きです。「静かな家」は浮気性で傲慢な夫に対し、我慢が過ぎる女性を描いてますが、「秋の棺」は、画廊喫茶を営む女性と謎めいた美女の物語・・・。「人間はどっちみち、数々の中毒と依存症の巣なのよ」、そうかもしれませんね(^-^) 私の場合、本と活字の中毒で、平々凡々依存症のような気がします(^-^)

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2013/06/09

奇術師・鬼頭との思い出に満ちた家に30年ぶりに戻った母。母の過去に絡め取られてゆく鮎子。表題作ほか二篇収録。

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2010/11/14

家を真ん中において話を作る気持ちはよくわかる。家は人が住み、様々な思いや生活の後が残っていくところなので。人だけでなく、家が出てくると物語に奥行きが出る。 ひとつひつとつの話の設定がおもしろく、人物描写もほどよい感じがする。ただ、物語の終わりがあまりに詩的。詩を書いていた人だとい...

家を真ん中において話を作る気持ちはよくわかる。家は人が住み、様々な思いや生活の後が残っていくところなので。人だけでなく、家が出てくると物語に奥行きが出る。 ひとつひつとつの話の設定がおもしろく、人物描写もほどよい感じがする。ただ、物語の終わりがあまりに詩的。詩を書いていた人だというのがよくわかった。詩的エンドも嫌いじゃないけど、もっと違った形の終わり方がいくつかあってもよかったんじゃないかなと思う。

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2009/10/07

発行されたのは 1990年のことなので もうひと昔以上前のことである。著者 新人の頃の作品集。表題作を含む4つの物語が語られる。 人生とは まさにミステリィの中のミステリィかもしれない。 しかも謎は解かれないまま終幕へと向かうこともままあるのだ。 舞台裏を見てしまえばなん...

発行されたのは 1990年のことなので もうひと昔以上前のことである。著者 新人の頃の作品集。表題作を含む4つの物語が語られる。 人生とは まさにミステリィの中のミステリィかもしれない。 しかも謎は解かれないまま終幕へと向かうこともままあるのだ。 舞台裏を見てしまえばなんのことはない事柄が 想像するうちは途方もないことだったりすることもある。逆に さらっと簡単に考えていたことが 後になってみると特別な意味を持っていたと悟ることも。 不思議な時の流れをたのしんだ。

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