音楽を愛する人に の商品レビュー
実家にあった旺文社文庫(1981年初版、1985年重版)を持ち帰った。おそらく中学校で斡旋されて買ったのだと思う。 昭和42年に筑摩書房から出て、旺文社文庫がなくなったのち、ちくま文庫に入ったけれどそれも絶版らしい。 著者の好きな音楽をきのむくままにクラシック音楽作品100曲、見...
実家にあった旺文社文庫(1981年初版、1985年重版)を持ち帰った。おそらく中学校で斡旋されて買ったのだと思う。 昭和42年に筑摩書房から出て、旺文社文庫がなくなったのち、ちくま文庫に入ったけれどそれも絶版らしい。 著者の好きな音楽をきのむくままにクラシック音楽作品100曲、見開き2ページに1曲ずつ紹介している。専門的な解説というよりも、作曲家の人物や作曲の経緯、作品をめぐる小話をとおして興味をわかせるスタイル。知ってる曲に印をつけながら、おもしろく読んだ記憶がある。「指揮者は男の仕事」のような記述があるのは時代だろうけれど、音楽や音楽家の本質・真実をさりげなく語っている部分が古びることはない。いま読み返すと、「ドヴォルジャック」「運命交響曲」など表記がいま流通しているのとは違ったりするのが興味深い。 表紙の芥川也寸志を音楽家の肖像画ふうに描いたのが安野光雅によるものだということは、つい最近「安野光雅装幀集」でみつけてはじめて気がついた。
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初版は自分が生まれる前、とかなり古い本だった。ショスタコはまだ生きていたし、リパッティも死んだばかり、という時代。著者はかつてN響アワーか何かNHK番組で見たことのある人。芥川龍之介の子供であることは知っていたが、こんなおもろい文書の人とは知らなかった。 100曲のうち、知っ...
初版は自分が生まれる前、とかなり古い本だった。ショスタコはまだ生きていたし、リパッティも死んだばかり、という時代。著者はかつてN響アワーか何かNHK番組で見たことのある人。芥川龍之介の子供であることは知っていたが、こんなおもろい文書の人とは知らなかった。 100曲のうち、知ってるのは数曲だったが、不思議とどの曲も氏の紹介文(たぶんに紹介になってないが・・)を読むと聞きたくなる。
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