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虹の理論 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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固定化された観念を解…

固定化された観念を解き放ち、日々更新され続ける生の断片の集積としての虹の姿を追う、ロマンチックでアンモラルなロジック。

文庫OFF

虹を、単に水蒸気が光…

虹を、単に水蒸気が光を反射しているだけの現象として捉えるのではなく、自然の力の噴出、常に更新され続ける「生」の流動的な形態の1種として捉え、バリ島の魔術文化や、ダンテの『神曲』の中に新たな「生」の迸る音を聴く、ファンタスティックでハーモニックな著作。

文庫OFF

2018/07/18

虹などのテーマについての著者の思索が、エッセイとも創作とも見極めがたいスタイルで展開されている本です。「あとがき」には、「ここには八つの科学的寓話がおさめられている」と書かれています。 「虹の理論」は、著者と思われる人物と、博物館員のK.S.という人物との往復書簡というかたちで...

虹などのテーマについての著者の思索が、エッセイとも創作とも見極めがたいスタイルで展開されている本です。「あとがき」には、「ここには八つの科学的寓話がおさめられている」と書かれています。 「虹の理論」は、著者と思われる人物と、博物館員のK.S.という人物との往復書簡というかたちでオーストリア・アボリジニーの神話が論じられている章と、3人の人物の手記というかたちで書かれたエッセイが収められています。 バリ島の呪術師のもとでの修行を記した「ファルマコスの島」は、『チベットのモーツァルト』(講談社学術文庫)を思わせる、おそらく著者自身がモデルと思われる修行者の視点から、既存の善と悪、自由と必然、意識と自然の境界が溶け落ちていくような不思議な感覚が描き出されています。 このほか、「エリアーデのために」「ハッピー・エンド」と題された短いエッセイが収められています。

Posted byブクログ

2010/02/10

Ⅰ 虹の理論 虹の理論2  人類学者の手記  作庭家の手記  タントリストの手記 Ⅱ ファルマコスの島 ファルマコスの島2 エリアーデのために ハッピー・エンド あとがき (目次より)

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