冬の雁 の商品レビュー
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前半は物語多めで、後半は家族の話がちらほらと。盆土産も載っていて、やっぱりえびフライがとても食べたくなった。近日中に料理しようかしら。 主人公が三浦自身だと思って読めるときはなんだかその時点ですごい安心している。 ここからはメモ。 娘と同じ布団で寝る父(花いちもんめ) 出稼ぎ(盆土産など) 倅のちゃぼ、鳥を飼ってる話は確か前にも読んで、そのときは人が死んだ家から鳥が逃げ出して隣町に行った。 不倫、女の情欲(夜道) 月蝕は娘たちの話。
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初めの「花いちもんめ」は、もらい娘と父親の、相姦的愛情が描かれる。 出身の青森県の方言が行き交う、逞しく生きる人々の物語がある。 そして現在の、作家と家族の幸せな家庭も描かれる。 故郷で、脳血栓で倒れ、病院に寝たきりの母親を、何度も見舞うストーリーもある。母親の死の物語は、どこかで読んだ記憶があるが、長い療養中の話は、この本が初めてではないだろうか。 1族の暗い宿命のストーリーの1つとして「紺の角帯」は、40余年前、兄が失踪する前、恋人に残した一本の角帯を、その女性から贈られるストーリーである。 エロス、ユーモア、シリアスと、読者をほろりと楽しませてくれる、名短編ばかりである。
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