海に投げこまれた瓶 の商品レビュー
硬質な悪夢を書かせたら右に出るものはないコルタサル。最後の短篇集。邦訳の出てるものは全部読んでしまったな。
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久しぶりに読むフリオ・コルタサルの短編集で全8編を収録してある。 彼が残した最後の短編集であり、ずっと絶版だったのを運よく古本屋で見つけて購入。 なんと同時に「石蹴り遊び」も見つけたのでこれも購入。 「愛しのグレンダ」の後日談をメタ・フィクション風に仕上げた作品や、二次...
久しぶりに読むフリオ・コルタサルの短編集で全8編を収録してある。 彼が残した最後の短編集であり、ずっと絶版だったのを運よく古本屋で見つけて購入。 なんと同時に「石蹴り遊び」も見つけたのでこれも購入。 「愛しのグレンダ」の後日談をメタ・フィクション風に仕上げた作品や、二次元と三次元が微妙に入り混じる世界を描いた作品、反政府ゲリラの悲惨な末路を描いた作品、などが収録されている。 正直、今まで読んできた彼の短編集の中ではほんの少しだけ面白みが薄いような気もするのだが、やはり読み始めると一気に読み進めてしまう。 これで彼の短編集は殆ど読み終えたはずなので、後は機会をみて「石蹴り遊び」に挑戦しようと思っている。 トリッキーな小説なので、心身共に余裕のある時に読み始めるつもり。
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物語の生成そのものがテーマである表題作や『ある短篇のための日記』、不吉な回文が作中人物の悲惨な末路を暗示する『サタルサ』、グロテスクな青春の一挿話を回顧する『夜の学校』など。傑作長篇『石蹴り遊び』の作者として知られるアルゼンチンの異才・コルタサルが遺した最後の短篇集。
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