1,800円以上の注文で送料無料

きみのそばにダニがいる の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/02/11

島野智之の本で何度も出てきて、青木先生は日本のダニ研究のパイオニアだということを知り、興味を持って探したら、子供向けのこの本を発見。 社会状況は変わっている(子どもが家で「ファミコン」をしたり、保冷剤がなく缶ジュースを使って保冷したり)が、内容は古びていない。子供向けに書かれてい...

島野智之の本で何度も出てきて、青木先生は日本のダニ研究のパイオニアだということを知り、興味を持って探したら、子供向けのこの本を発見。 社会状況は変わっている(子どもが家で「ファミコン」をしたり、保冷剤がなく缶ジュースを使って保冷したり)が、内容は古びていない。子供向けに書かれているだけに、簡易ツルグレン装置の作り方などは、今の小中学生の自由研究にも十分生かせると思う。 何よりも青木先生の深い深いダニ愛が伝わってきてほのぼの。ノーベル賞を受賞した大村博士がゴルフ場から採取した土の中に決定的な微生物を発見したことが話題となったが、青木先生も森林だけでなく、駅のホームの壁にはりついた苔や都心の植え込みの中の土などダニがいそうなところには、完全に「怪しい人」と思われるのを承知で入っていく。大村博士がしていたことは、ほかの多くの学者もしているのだなあ、ノーベル賞とったらすごいエピソードみたいに報道されるけど、そんなすごい賞を取らなくても変人扱いされながら地道な研究を続けた人がいたから、今の島野智之さんのような人も出てきたんだなと感慨深い。  島野さんの本を読んで調べる学習コンクールに入賞した中学生もいるんだから、こういう本は絶版にせずに出しておいてほしい。古いところはちょっと注釈つければいいんじゃないかと思う。

Posted byブクログ