松下幸之助「21世紀への遺言」 の商品レビュー

松下幸之助【著】,上之郷利昭【編】

2009/10/04

「人に任せる」ことと「流れに身を任せる」ことっていうのは
言うのは簡単だけど難しいこと。
日本の「今」を見たら松下幸之助は何と言うのだろう。。

・経営者は総合芸術家である
　創造の喜びには、感動も含まれている。従業員や取引先を説得して、感激のうちに仕事が進められれば、これ以上のことはないだろう。それも小手先のテクニックだけでは、人は本当に感動してはくれない。小細工は通用しない世界なのである。
　そこに命をかけていなければ、本当に良いものは生まれないのである。芸術家は命をすり減らしても、作品を完成させ、人々に感動を与える。経営者もそれと同じで、経営に命をかけていなければ、人は動かないし、仕事を成すことにも喜びが感じられない。

・衆知を結集させる指導力
　（大衆は）指導されて初めて、偉大な力を現すものである。（中略）たとえわずか５，６人の責任者であっても、その人たちをもって一団とする働きを十分発揮させるには、その責任者の在り方、考え方がまことに大半である。
　この明らかな事実を多くの人は皆知っているはずであるが、しかし自分の立場を反省し、常に自覚している人は割に少ないと思う。涙ぐましいほど一生懸命に努力しているが、ただそれだけに終わっている人が案外多いのではないかと思う。