学校給食がいのちをはぐくむ の商品レビュー

学校給食研究会【編】

2014/05/18

　1989年の本ですので、もう私は義務教育を終えていました。でも、私が小学校、中学校時代を過ごした市の話が出てきて、へえ、そんなこともあったのかあという感じです。私の中学校時代はお弁当でしたが、給食の民間委託、センター方式など、全国的に話題になったのを少し思い出しました。

　「学校給食業務の運営の合理化について」という通知が、昭和60年1月21日に出されたんですね。学校給食の質の低下を招かずに合理化しろという話みたいです。直接は関係ありませんが、その20年後に「食育基本法」ができたのも不思議なものです。

　学校給食は、学齢期の子どもがいる家庭でないとあまり関心がないと思います。でも、食というのは私たちの健康、命に直接かかわる問題ですから、日本ももう少し真剣に考えた方がいい時期に来ているのではないかと、古い本ではありますが、この本を読みながら思いました。