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アマの碁ここが悪い(3) の商品レビュー

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2010/09/04

影山先生の本には、ほど良い緊張感と肉声感があり、それが独特の魅力になっています。 おなじことを聞くのでも、影山節とでもいうような語り口で、「こう打たなくっちゃ、碁じゃぁない!」と、アマチュアの先輩みたいな視線で語られると、ウンウンと頷いてしまいます。 こんなノリの本を、トンとみか...

影山先生の本には、ほど良い緊張感と肉声感があり、それが独特の魅力になっています。 おなじことを聞くのでも、影山節とでもいうような語り口で、「こう打たなくっちゃ、碁じゃぁない!」と、アマチュアの先輩みたいな視線で語られると、ウンウンと頷いてしまいます。 こんなノリの本を、トンとみかけなくなっていつの間にか、「優しい、猫撫で声」の語り口の入門書ばかりになっちゃったけど、ホントはこんな本が今でも求められているんだろうな、と思います。 アマの碁の悪さを指摘するのって、意外に、プロには難しいことだと思います。プロと比較して劣っているところを指摘することは簡単ですが、なぜ、そんなところに打ちたくなるのかと言うことは、気が付いたらアマ高段になっていたと言うようなエリートプロにはわからないわけです。 それに比べると、影山先生は、アマチュア高段者で、大人になってからプロ転向した方だけに、アマの弱点が分かっており、そこを一流の話術で「改善しよう」という気にさせてくれます。

Posted byブクログ