ラスベガスをやっつけろ！ の商品レビュー

ハンター・S.トンプソン【著】,室矢憲治【訳】

2009/10/04

同名映画の原作。こんなにめちゃくちゃやってもいいんだ（本当はいけない）と思わせる元気になる本。不真面目だけではなくて、ちゃんと深く洞察している文もあり。この辺がトンプソンの人気か。

2009/10/04

ゴンゾ・ジャーナリストのハンター・トンプソンの迷レポートぶりはハチャメチャで大爆笑。テリー・ギリアムがジョニー・デップでよくぞ映画にしてくれました、って思う。これ、だってムリだもの、読むと。なのにあの視覚効果ったら！　この本、実はもう１つ最近の訳が出ていて、その翻訳はバロウズなども翻訳してる人のものなんだけれどもね。いい訳です。両方読んだ。それでもこのムロケンのが好きだな。なぜなら、ハンター・トンプソンの風情がよーく文体に出てるから。もう一つの訳はちょっと重すぎる。ま、たいした本じゃないですけど、好きな人にはたまらん１冊。ああ、でも大統領選のレポートの本、読みたいよなあ。この人の。蛇足ながら映画にはチラリと本人出てきますねえ。アメリカでこの人見かけたときは、300m先にいて、あったこともなかったのに、すぐ分かった（笑）。まさにこんな感じ。