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安国寺恵瓊 の商品レビュー

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2014/06/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

昨年あたりからじわじわと安国寺恵瓊さんがマイブームになっていたのですが…。 この本で完全にギアが入ってしまった感じです。 …ああ…早くまた広島へ行って、不動院や国泰寺にお参りしたい…!! 渡邊大門さんの「戦国の交渉人」を拝読した折は、恵瓊さんの業績が、(徳川政権下で歪曲されてしまった)逸話などに惑わされず、シンプルに理解することが出来、まこと有り難かったものでありますが…。 この「安国寺恵瓊」は、ずいぶん以前に書かれたものですが(第一版が1959年)、恵瓊さんの人間味あふれる人柄がさらに伝わって来て、恵瓊さんのことを『理解する』というよりも『好きになれる』一冊…と思いました♪ 呑み過ぎちゃった恵瓊さんが、若衆はべらせてどんちゃん騒ぎ、翌日、反省の書状を…☆ その実物を拝見してみたい…と思ってしまいました♪ そんな風に、たまには?羽目を外しちゃう恵瓊さんですが、毛利家中内外の調整や交渉事には、まさに全身全霊を捧げている真摯さが伝わってきて、その健気さにもホロリと来るものが…。 古風な考え方に固執している毛利の重臣らから悪口を言われても、「あー、はいはい、悪口はいくらでもどうぞ!でも、毛利の行く末は見誤らないように!!」という感じの、毅然とした態度は、さすが名門武家(安芸武田家)の血筋…という風情。 吉川広家さんとの仲は…。広家さん個人との仲も、不幸な行き違いが重なって、悪化して行ったのでしょうけれど、やはり(山陽の小早川と違って)畿内の最新情報に接しにくかった吉川家の家風そのものと相容れないものがあったことが『雰囲気』として良く判った気持ちです。 この本でもサラッと触れられていた『宇喜多に捕まって、人質交換要員にされちゃう恵瓊さん』の真相、詳しく知りたいものであります☆

Posted byブクログ