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幽霊たち の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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ミステリ仕立てですが…

ミステリ仕立てですがモダニズムな感触。ミステリ「仕立て」というのは、主人公が探偵で、彼が依頼を受けるのが話の発端だからです。しかし謎は深まるばかりで解決はしません。起承転結が無い話は気持ち悪いと言う人には向かないと思います。個人的には話の持つ雰囲気が好きです。不気味でスリリングで...

ミステリ仕立てですがモダニズムな感触。ミステリ「仕立て」というのは、主人公が探偵で、彼が依頼を受けるのが話の発端だからです。しかし謎は深まるばかりで解決はしません。起承転結が無い話は気持ち悪いと言う人には向かないと思います。個人的には話の持つ雰囲気が好きです。不気味でスリリングで空虚で哲学的。その割りにキャラクターの一人一人が個性的であるのも面白いところです。

文庫OFF

「どこでもない場所」…

「どこでもない場所」で「誰でもない人間」になっていく。まさしくあとがきのこの言葉がぴったり当てはまる小説。探偵小説ではあるのに、はて、何か事件が起こるかといえばそうでもなく退屈である。なのに何故か息詰まる。

文庫OFF

私立探偵ブルーがホワ…

私立探偵ブルーがホワイトから依頼された仕事はブラックという男を見張ること。見張っていても何も起こらないという状況の中でブルーはホワイトやブルーの目的を妄想し、不安に駆られていく。このわかりにくい話のテーマは『不安』。ブルー、ホワイト、ブラックそれぞれの不安。それは第3者には関係の...

私立探偵ブルーがホワイトから依頼された仕事はブラックという男を見張ること。見張っていても何も起こらないという状況の中でブルーはホワイトやブルーの目的を妄想し、不安に駆られていく。このわかりにくい話のテーマは『不安』。ブルー、ホワイト、ブラックそれぞれの不安。それは第3者には関係のない本人だけの問題だったはずなのに。どうどう巡りの揚句に読者の心の中に不安の種が植え付けられて話は終わる。

文庫OFF

2014/11/27

何も物語が動かない孤独な話【幽霊たち – ポール・オースター】 http://on-the-road.co/?p=2637

Posted byブクログ

2013/06/25

謎の男ホワイトからブラックを見張るよう依頼された私立探偵ブルー。 用意された部屋から絶えずブラックを見張り、ホワイトに報告書を送り続けるが、ブラックは特に変わった様子も見せず、ホワイトからは決められた報酬が送られてくるだけで何の反応もない。 連綿と続く何も起こらない日常の中で、本...

謎の男ホワイトからブラックを見張るよう依頼された私立探偵ブルー。 用意された部屋から絶えずブラックを見張り、ホワイトに報告書を送り続けるが、ブラックは特に変わった様子も見せず、ホワイトからは決められた報酬が送られてくるだけで何の反応もない。 連綿と続く何も起こらない日常の中で、本来の生活から疎外され、耐えがたい孤独の中で監視されているのは自分のほうではないかという錯覚すら覚えるブルー…。 どこでもない場所(現代と呼べる時代であればどこでもいい)を舞台にした、だれでもない男(それはあなたかもしれないし、わたしかもしれない)の話。 追記1: ブルー、ホワイト、ブラックという名付けは象徴的、示唆的。 それぞれ何を示しているのかは読み進めるにつれ分かってくる。 追記2: 「不在」「幽霊」、すなわち「そこにいるのに、いない」というのがポール・オースターのテーマなのだろうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

不条理小説で知られるpaul austerのニューヨーク三部作、第二作目。 探偵であるブルーは、ある日奇妙な変装をしたホワイトと名乗る男に、ブラックという男を見張り続けてほしいとの調査を頼まれる。そこで、ブラックは頼まれたとおり見張りをはじめるのだが・・・。 ブラックとは何者な...

不条理小説で知られるpaul austerのニューヨーク三部作、第二作目。 探偵であるブルーは、ある日奇妙な変装をしたホワイトと名乗る男に、ブラックという男を見張り続けてほしいとの調査を頼まれる。そこで、ブラックは頼まれたとおり見張りをはじめるのだが・・・。 ブラックとは何者なのか。 ホワイトの目的はなんなのか。 ブルーは誰を追いかけているのか。 ブルーは誰に追いかけられているのか。 自問自答の末に、ブルーはさまざまな行動を実行する。

Posted byブクログ

2010/10/18

ニューヨーク三部作の第二作。探偵ブルーがホワイトと言う男からブラックと言う男の見張りを依頼される。見張り部屋を用意してもらって四六時中見張りを続けるが、そのうちに謎の男ブラックと実際に会いにいくのだ。あるときはブラシのセールスマンに化けてブラックに会いに行く。そして最後はブラック...

ニューヨーク三部作の第二作。探偵ブルーがホワイトと言う男からブラックと言う男の見張りを依頼される。見張り部屋を用意してもらって四六時中見張りを続けるが、そのうちに謎の男ブラックと実際に会いにいくのだ。あるときはブラシのセールスマンに化けてブラックに会いに行く。そして最後はブラックマンがホワイトマンだと気がついた時ブルーのアイデンティティ確立を確かめられる。

Posted byブクログ

2009/10/04

入手方法:もらいものだと思っていたら借り物でした。 初めてのメタ・ミステリーでした。 下北のカフェで読むのがおススメの、何となく空白の多い物語です。 先輩がけちょんけちょんに言っていたので弁護しようとしたのですが、「コーヒーの味がします」というしごくぼんやりとした弁護しかできま...

入手方法:もらいものだと思っていたら借り物でした。 初めてのメタ・ミステリーでした。 下北のカフェで読むのがおススメの、何となく空白の多い物語です。 先輩がけちょんけちょんに言っていたので弁護しようとしたのですが、「コーヒーの味がします」というしごくぼんやりとした弁護しかできませんでした。 でも、わたしは好きですよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

私立探偵ブルーが見張っているのは、誰?もしかして、自分自身ではないのか? とか思わせる、不思議感覚。アメリカの村上春樹ってどっかに書いてあったぉ。

Posted byブクログ

2009/10/04

知人にすすめられて初めて読んだポール・オースターの作品です。なんだかわからないままにひきこまれて、一息に読んでしまった。

Posted byブクログ