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2009/10/04

いわゆる「ラディカル・フェミニズム」の古典、と目されている本ですよね、これ。世の中の「男性」諸君がこの本をどう読むか、というのはワタシには想像できないわけですが、少なくともワタシにとっては、「V 所有」「VII 占領と結託」あたりの章は、うなずきながら読める部分が多々あります。本...

いわゆる「ラディカル・フェミニズム」の古典、と目されている本ですよね、これ。世の中の「男性」諸君がこの本をどう読むか、というのはワタシには想像できないわけですが、少なくともワタシにとっては、「V 所有」「VII 占領と結託」あたりの章は、うなずきながら読める部分が多々あります。本書では、「『男』が『女』を所有する」ことが繰り返し強く批判されていますが、そのように言うときの「男」とはだれか、「女」とはだれか、という疑問は、たしかに浮かんでくるでしょう。しかしそれは、(やはり少なくとも)「男」と規定されてこの社会に生きているワタシが問いかけることではないような気がします(そういう問いかけが、「男」の〈免罪符〉になりかねないと思うので)。ともあれ、そういう「所有」関係に自覚的な人にもそうでない人にも、強く薦めたい一冊です。ちょっと入手困難だけど。(20061102)

Posted byブクログ