ドラコニア綺譚集 の商品レビュー
580 「ドラコニア」とは龍の王国、すなわち「澁澤龍彦ランド」のことである。この知の領土において、著者は極楽鳥や仮面、童子といった偏愛するテーマをとりあげながら、筆のおもむくまま、自在のスタイルで、興趣つきないエピソードをつむぎ出す。一編ごとにエッセイ風、幻想譚風とおもむきを変え...
580 「ドラコニア」とは龍の王国、すなわち「澁澤龍彦ランド」のことである。この知の領土において、著者は極楽鳥や仮面、童子といった偏愛するテーマをとりあげながら、筆のおもむくまま、自在のスタイルで、興趣つきないエピソードをつむぎ出す。一編ごとにエッセイ風、幻想譚風とおもむきを変え、きらびやかなペダントリーをふりまきながら、軽やかな精神の運動が展開する円熟のエッセイ集。
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エッセイなのか私小説なのか。8割空想世界。 でてくる本や文献を読みたくなるけど、原語ってだけで 無理だぁ。とりあえず、絵画や美術品に関して 書かれているのに写真がないなんて反則。 しっかし、読書量(偏ってるけど)半端ねぇ
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部屋にいながら小旅行。時空の壁もおかまいなし。「飛ぶ頭〜」の夜の珍客にかわいい!とはしゃいでみたり、「箱の中〜」にせつなくなったり・・・好きだ、ドラコニア。
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お家芸の軽妙なエッセイと晩年の創作の過渡期とおぼしき一冊。スタイルはまさに中間的で、エッセイ風もあればお伽噺風もある。肩の力を抜いてふわふわしたいときに。
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