エリザベス朝のグロテスク の商品レビュー

ニールローズ【著】,上野美子【訳】

2013/06/07

シェイクスピアをうんだ土壌に、トマス・ナッシュ有り。まさに博覧強記で素人や演劇に興味がなければわからない。博士論文を加筆、修正したものだというから尚更。

「グロテスク」とは、人間と動物、植物を奇怪混ぜ合わせた古代ローマに装飾模様であり、それが発見された地下のほら穴(グロットー)に名前の由来がある。

演劇、文学のなかのグロテスクは、食べもの、味覚的なものにたとえることが特徴的なのではないだろうか。

本の題名のようなグロテスクがテーマというより、トマス・ナッシュ論であろう。