ドンレミイの雨 の商品レビュー
とても良い。池波先生がこんなに絵が上手いとは知らなかった。自分も旅した気分になれる。 昭和どころか大正生まれの池波先生だが古さを感じない。歴史小説を書いていると、人間の変わる部分と変わらない部分に向き合うようになるからだろうか。
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201607、11年ぶりに再読。☆5つ→☆4つへ評価変更。 池波正太郎ならではの余裕とやさしさと気遣いあふれる紀行文。奥さまに対し、老妻という単語をここまで良い印象で文中に使える人はいない
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池波正太郎の旅行記。 夫妻は、車をかりて冬のフランスを旅する。 フランスの冬は、めったに晴れず鬱蒼とした湿気に包まれることが多い。 雨の中、車を走らせて想いを廻らすその描写には、 重厚感を見出し、自然と気持ちが入ってゆきます。 読み終わったあとの余韻も私には大事なもの。 とに...
池波正太郎の旅行記。 夫妻は、車をかりて冬のフランスを旅する。 フランスの冬は、めったに晴れず鬱蒼とした湿気に包まれることが多い。 雨の中、車を走らせて想いを廻らすその描写には、 重厚感を見出し、自然と気持ちが入ってゆきます。 読み終わったあとの余韻も私には大事なもの。 とにかく、食事に関する描写が秀逸!! 皿から立ち上る湯気、口にいれたときの食感。 挿絵なしに想像できたのは、この本がはじめてでした。 これ以来、食についての本に興味を持つようになり、 今では旅行記を選ぶ基準も「食について言及しているかどうか」です。
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