大仙院 名石のハーモニー の商品レビュー

大橋治三【著】

2019/12/15

参道から大仙院の表門を眺める写真から始まる。
わくわく感すら感じてしまうプロローグ。
見開き4頁の方丈東庭全景写真を見た瞬間、「おお！」と、思わず声を上げてしまった。
あの地に行かずに、この素晴らしい流れを全景で見られる幸せ。。

大仙院は、大徳寺塔頭の北派本庵として、最も尊称重視される寺院で、室町時代の枯山水庭園が、国の特別名勝とされているお寺。
でも、座禅会など、一般に開かれたお寺でもあるので、高すぎる敷居ではない。

「石が生きる 尾関宗園」の文の中に、『大仙院の庭を知識や思い込みでもって、中途半端に見るのはつまらない。ここ大仙院では、ダウンしている姿でもよい。生き生きと立ち向かっている姿でもよい。ただ中途半端にダラダラしている姿だけは遠慮してほしい。』とある。

知識で、見るのではなく、あの大きな流れの中に身を置きながら、純粋な目でじっくりとお庭を眺めたい。。
きっと、新たな力が得られるような気がする。