蕎麦ときしめん の商品レビュー
作風・内容ともおもしろい。 論文風などの作風(パスティーシュ)に関しては、 あとがきにある「高名な作家」がわかれば尚楽しめそう。 内容については、表題作『蕎麦ときしめん』が名古屋の特徴を皮肉ってていい。 自分も名古屋周辺民だから伝わるものはある。 ところで、名古屋方言が「地...
作風・内容ともおもしろい。 論文風などの作風(パスティーシュ)に関しては、 あとがきにある「高名な作家」がわかれば尚楽しめそう。 内容については、表題作『蕎麦ときしめん』が名古屋の特徴を皮肉ってていい。 自分も名古屋周辺民だから伝わるものはある。 ところで、名古屋方言が「地位、身分、性別」で使い分けられるとあるが、 このことを小説で触れるのは珍しい気がした。 結構このあたりを雑にする小説が多い中で、 清水氏の「名古屋地方の言語への造形」(解説より)が垣間見られる。
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名古屋に行ってみたくなります。きしめんも食べたくなります。 味噌カツは大好きです。 名古屋論はとてもおもしろかったです。
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この作品ではじめて「パスティーシュ」という言葉を知りました。清水義範さんは、この作品から読み始めるのがよいと思います。(ちなみに僕は、「面白くても理科」から入りました。)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
蕎麦ときしめんから、いかに東京は個人を尊重する社会で、名古屋は相互依存の関係かを論じる(無茶苦茶です)。東京人から見た名古屋人、名古屋人から見た東京人、そして日本人。論理はデタラメなのだけど、なんか当たっているような。 私自身、名古屋に訪れたことがないため、本(論文)の内容にはイマイチおもしろみを見出すことはできなかったが、名古屋への好奇心は大いに湧いた。論文内容の確認を含めて、ぜひ機会があれば名古屋に訪れてみたい。
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昔、読んだ気がする。いまになって見ると、名古屋人の特徴とかどうでもいい感じだ。解説を景山民夫が書いている。
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古い本だけど、結構面白かった。 「英語語源日本語説」、新たな切り口で面白かった。 こういう考え方もあるんだなーと。勉強になりました。 一番面白かったのは、「三人の雀鬼」かな。 思わず笑ってしまった。 肝心の「蕎麦ときしめん」は、よく分からなかった。 結局、蕎麦ときしめんは何...
古い本だけど、結構面白かった。 「英語語源日本語説」、新たな切り口で面白かった。 こういう考え方もあるんだなーと。勉強になりました。 一番面白かったのは、「三人の雀鬼」かな。 思わず笑ってしまった。 肝心の「蕎麦ときしめん」は、よく分からなかった。 結局、蕎麦ときしめんは何だっけ?
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やっぱり好きだ。清水義範。 序文で小説やってみたり、社史風小説だったり、とんでも(でもないか)名古屋人論をサラリーマン風に書いていたり、とても楽しめる短編集。 「商道をゆく」が一番好きでした。
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著者がパスティーシュ(模倣作品)というジャンルを確立した作品。 名古屋人の実態を描いた「蕎麦ときしめん」 元ネタがわかればよりおもしろい「街道をゆく」 英語の起源は日本語にあり!?「序文」 とんでもない、悪ふざけのような話ばかりですが、それもここまで来ると芸術です。(笑) ...
著者がパスティーシュ(模倣作品)というジャンルを確立した作品。 名古屋人の実態を描いた「蕎麦ときしめん」 元ネタがわかればよりおもしろい「街道をゆく」 英語の起源は日本語にあり!?「序文」 とんでもない、悪ふざけのような話ばかりですが、それもここまで来ると芸術です。(笑) 短編なのでさくっと読めますよ!! (福岡教育大学 学部生)
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粗筋(アマゾンから引用) 読書はパスティーシュという言葉を知っているか?これはフランス語で模倣作品という意味である。じつは作者清水義範はこの言葉を知らなかった。知らずにパスティーシュしてしまったのだ。なんととんでもない天才ではないか!鬼才野坂昭如をして「とんでもない小説」と言わ...
粗筋(アマゾンから引用) 読書はパスティーシュという言葉を知っているか?これはフランス語で模倣作品という意味である。じつは作者清水義範はこの言葉を知らなかった。知らずにパスティーシュしてしまったのだ。なんととんでもない天才ではないか!鬼才野坂昭如をして「とんでもない小説」と言わしめた、とんでもないパスティーシュ作品の数々。
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清水義範氏によるパスティーシュ集 パスティーシュ(Pastiche)とは、作風の模倣のこと。 パスティッシュ、パステーシュとも言い、下記を指す。 広い意味でのパロディ 文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風が似ること(例:「宝塚風の舞台」)[1]。故意に似せたものを「文...
清水義範氏によるパスティーシュ集 パスティーシュ(Pastiche)とは、作風の模倣のこと。 パスティッシュ、パステーシュとも言い、下記を指す。 広い意味でのパロディ 文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風が似ること(例:「宝塚風の舞台」)[1]。故意に似せたものを「文体模写」と訳すこともある(例:奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』)。 数編あるうち「猿蟹合戦」を、司馬遼太郎の語り口で書いた「猿蟹の賦」はいい。楽しめる。
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