木を植えた男 の商品レビュー
男には特に目的がなかったように思える。ただひたすらにコツコツと種を植え続けた。結果として一人の人間が作り上げたとは思えないほどの見事な森ができあがった。偉業ではあるが、周囲が称賛するのも筋違いのような気がする。 一方で、彼の地道な行いについて何も知らない俗物たちが、その森には群が...
男には特に目的がなかったように思える。ただひたすらにコツコツと種を植え続けた。結果として一人の人間が作り上げたとは思えないほどの見事な森ができあがった。偉業ではあるが、周囲が称賛するのも筋違いのような気がする。 一方で、彼の地道な行いについて何も知らない俗物たちが、その森には群がってくる。 誰のためでもなく自分がやりたいことをやり続けた人と、深く考えずに欲望のままに生きる人々がいる、というだけの話のような気がする。
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ペンのタッチが心地よい絵の数々。言葉は子供向けには難しいと思うので大人が読んでちょうど良いかも。 木を植えるということが長期にわたって世界を変え人を幸せにする。献身的な老父の継続的な労働が大地とそこに住む人を幸せにする。 メモ: 戦争という、とほうもない破壊をもたらす人間が、 ...
ペンのタッチが心地よい絵の数々。言葉は子供向けには難しいと思うので大人が読んでちょうど良いかも。 木を植えるということが長期にわたって世界を変え人を幸せにする。献身的な老父の継続的な労働が大地とそこに住む人を幸せにする。 メモ: 戦争という、とほうもない破壊をもたらす人間が、 他の場所ではのんなにも、神のみわざにもひとしい偉業を成し遂げることができるとは。 変化はとてもゆるやかにあらわれたので、日常とあう闇にまにれて、人びとを驚かすことはなかった。 魂の偉大さのかげにひそむ、不屈の精神。心の寛大さのかげにひそむ、たゆまない熱情。この、神の行いにもひとしい創造をなしとげた名もない老いた農夫に、わたしはかぎりない敬意を抱かずにはいられない。
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図書館のキッズコーナーで一気読み。 子供にも読んでもらいたいが、大人でも読みたい。 木を植えるのは、誰のためでもなく、自身が木に囲まれたいから。心身に幸福をもたらすと知っているから。荒地でも、戦争地となっても、木の実を土に植え続けた。木が生えると、葉がなり、花が咲く。1人が木々...
図書館のキッズコーナーで一気読み。 子供にも読んでもらいたいが、大人でも読みたい。 木を植えるのは、誰のためでもなく、自身が木に囲まれたいから。心身に幸福をもたらすと知っているから。荒地でも、戦争地となっても、木の実を土に植え続けた。木が生えると、葉がなり、花が咲く。1人が木々の美しさに気づき、移住する。また1人。
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孤独な環境でたった一つのことを続けていく熱意に感服します。それが森を作り、水を作り、作物を作り、村になり、かつてはなかった笑顔のある暮らしに繋がっていくなんて。 フィクションだそうですが、勇気をもらえるお話です。 翻訳もすてきなのですが、子どもが読むには難しい表現が多く、きちんと...
孤独な環境でたった一つのことを続けていく熱意に感服します。それが森を作り、水を作り、作物を作り、村になり、かつてはなかった笑顔のある暮らしに繋がっていくなんて。 フィクションだそうですが、勇気をもらえるお話です。 翻訳もすてきなのですが、子どもが読むには難しい表現が多く、きちんと理解できるのは中学生以上かなと思いました。
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素晴らしい。 何かを始めるということ。社会の中で流れに飲み込まれて生きていくのではなく、孤独ではありながらも地球と自然と人間という大きな世界を見て続ける強さと勇気と信念。 世界は問題だらけだ。枠組みを作り出すのも戦いを作り出すのも。 本当はそんな違いなどないのに。
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100歳までに読みたい100の絵本 で紹介されていたので、既に読んでいる。 花ゲリラの様に自身の土地でもないところに、木を植えるのはいかがなものかとという気もする。 青の洞門の時代とも違いそうだ。 本書は、絵本で世界を旅しよう でも 12番目に紹介されている本です。 ...
100歳までに読みたい100の絵本 で紹介されていたので、既に読んでいる。 花ゲリラの様に自身の土地でもないところに、木を植えるのはいかがなものかとという気もする。 青の洞門の時代とも違いそうだ。 本書は、絵本で世界を旅しよう でも 12番目に紹介されている本です。 こちらの方も全紹介絵本に挑戦中です。
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ルピナスさんから連想する本としてこちらをご紹介。私が紹介したのは日本語で、原書はフランス語です。旅人が訪れた時、そこは、荒涼とした風景、殺伐とした人々、水もない、そんな場所でした。そんな村に一人の羊飼いの男性が住んでいました。羊飼いの男性はどんぐりを植えています。一つ、一つ。何万...
ルピナスさんから連想する本としてこちらをご紹介。私が紹介したのは日本語で、原書はフランス語です。旅人が訪れた時、そこは、荒涼とした風景、殺伐とした人々、水もない、そんな場所でした。そんな村に一人の羊飼いの男性が住んでいました。羊飼いの男性はどんぐりを植えています。一つ、一つ。何万本も。植えては移動し、植えては移動し、何万本もの木が育つことができず、何万本かの木は大きく育ちました。森が生まれ、小川が生まれます。人が喜び、自然林を守るために、森林局の役人などがあらわれるころ、彼は20km以上離れた場所で木を植えています。たった一人の男性が土地を再生していく話。静かな一部の人しか知らないストーリー。 で、これに関連して動画紹介。 50 Years Ago, This Was a Wasteland. He Changed Everything | Short Film Showcase https://youtu.be/ZSPkcpGmflE 最初に上の絵本を読んだとき、木を植え、水が生まれる。という事がよく分からなかったのですが、この動画を観て、真実だったんだ。と分かりました。この男性は草を植える所からはじめています。井戸を掘っても水の一滴も出なかった土地に草を植え、二年後には小川が、そして50年の時を経て、そこは湖があり、森に囲まれた土地となっています。 The Friends Who Planted 10,000 Trees https://youtu.be/C2cqQA_zsKY こちらは中国のお話です。目の見えない男性と、腕のない男性が木を植えています。僕が君の眼に、君が僕の腕に。自然が破壊された場所を再生していく物語。中国語に英語字幕がついています。
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こつこつと続ければ、一人の力も偉大になる。 まさに「継続は力なり」である。 孤独、挫折と闘いながら30年以上も続けるのは並大抵ではない。 その上、自分の功績を自慢することもしない。 森林監視員は「自然の森」と思っていたようだが、著者によってブフィエさんの功績が知られてよかった。
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ただ真っ直ぐ、直向きに無骨に過ごしているように見えて、本当はもっともっと広い視座で物事を見ていたのね。
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1億人の大質問!?笑ってコラえて!で注目 フランスの山岳地帯に一人とどまり、荒れはてた地を緑の森によみがえらせたエルゼアール・ブフィエの半生。
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