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「追究の鬼」を育てる の商品レビュー

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2019/11/25

有田学級の子どもたちを表す言葉「追究の鬼」。これを書名として掲げている本である。1989年時点での「追究の鬼の育て方」が、まとめられている。 ① 「追究の鬼」を育てる条件  本書の最後に6項目でまとめられている。また、第5章では、この育てられた子どもたちが授業でどのような姿を見...

有田学級の子どもたちを表す言葉「追究の鬼」。これを書名として掲げている本である。1989年時点での「追究の鬼の育て方」が、まとめられている。 ① 「追究の鬼」を育てる条件  本書の最後に6項目でまとめられている。また、第5章では、この育てられた子どもたちが授業でどのような姿を見せるのかが、授業記録として書かれている。さらりとまとめられているところに、逆に「追究の鬼」の奥深さを強く感じる。 1.問題発見力が鋭く平凡なことの中におもしろい「はてな?」を発見できる。好奇心が旺盛である。 2.調べることがうまく、「はてな?」を発見したら必ず調べる。それも、多様なネットワークを使 って、継続的に調べる。 3.調べたり、考えたり、判断したりしたことを必ず文に表現する。 4.ユーモアのセンスがあり、ものごとを暖かく、おもしろくとらえ、まわりの人々を明るい気持ち にする。 5.やさしさや思いやりの心があり、まわりの人々を暖かく、明るくする。 6.以上のことが、わざとらしくなく、自然にさりげなくできる。 ② 一学年は「一単元」  「追究の鬼」は一朝一夕では誕生しない。そのためには、「全単元が自然に発展してつながっている、いや、つなげるように工夫して」いることが不可欠である。本書では、4・5年生の単元構成が書かれている。特に5年生の単元構成については、見開き2ページでまとめられている。「単元でとらえる」ことの必要性はわかっていたつもりだが、【一学年は「一単元」】ということは、考えてもいなかった。有田先生の提示された単元構成をヒントに、私自身の「追究の鬼を育てる単元構成」づくりが必要である。単元構成があることで「布石」を見ることができる。逆に、これなしでは子どもが育っていかないだろう。 ③ ネタ開発できる教師の目  「問題意識」「何でも見てやろう意識」そして「思いついたらすぐやってみるかどうか」の3点が必要だと書いてある。「追究の鬼」を育てるためには「ネタ開発」も不可欠であり、そのための教師の「在り方」が問われる。  そして、この3点はまさに、「追究の鬼」の姿そのものである。「追究の鬼」を育てるのであれば、何よりも教師自身が「追究の鬼」でなければならない。  【北風と太陽】【新しい授業のあり方】など、有田理論を表す図表もある。【社会科で育てたい力】の表は不易であると感じる。

Posted byブクログ

2010/07/15

未知を既知にする授業ではなく, 未知を既知にしたあとさらに未知を与えて 追究の鬼を育てる授業を創造。 授業の一つの考え方だなと思いました。 こんなクラスが作れたらいいな。

Posted byブクログ