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ガラスの靴・悪い仲間 の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2013/01/31

2013/01/31 【作家の安岡章太郎さんが死去】 小説「海辺の光景」や「悪い仲間」で、戦後の文壇に新風を吹き込んだ作家の安岡章太郎さんが、今月26日、老衰のため、東京都内の自宅で亡くなりました。92歳でした。 これまで読んだことがなかったので、読んでみよう!

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2012/05/30

表題の「ガラスの靴」は著者が若返ったと評される作品だそうです。 文体は軽妙なのですが、ところどころの話は重い小説集です。 詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120530/1338344481

Posted byブクログ

2012/02/17

よくまとまっているし、アメリカやセクシャルなものについての比喩や表現が巧いと思った。 しかし、そこどまり、というか、それ以上なにか衝撃を受けるようなことはなかった。 今回、処女作の「ガラスの靴」をはじめ、芥川賞受賞作の「悪い仲間」や「陰気な愉しみ」(このへんのタイトルのセンス...

よくまとまっているし、アメリカやセクシャルなものについての比喩や表現が巧いと思った。 しかし、そこどまり、というか、それ以上なにか衝撃を受けるようなことはなかった。 今回、処女作の「ガラスの靴」をはじめ、芥川賞受賞作の「悪い仲間」や「陰気な愉しみ」(このへんのタイトルのセンスはさすが!)を読んだので、次は代表作『海辺の光景』へ。 ちなみに、村上春樹が『若い読者のための短編小説案内』というものを書いていて、そこで安岡の「ガラスの靴」を中心に取り上げている部分がある。 ここで村上春樹が指摘している、安岡の比喩についての部分は興味深く、独特な比喩を用いる春樹ならではの感覚も見受けられる。 また、内部と外部の関係や、中心を避ける書き方についての指摘は、確かに安岡に当てはまるが、と同時に、村上春樹自身にもかなりあてはまる。 安岡の作品を読んだ後に、上記の春樹の一冊も見ると、より面白いかと。もちろん、ハルキストにも、そうでない人にとっても。

Posted byブクログ

2011/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話の筋も表現も「うまいなぁ」と、思った。大衆万人向けだなぁとも思った。生活という現実そのものを感じた。 そして、そういうまるまる現実そのものみたいな小説って案外ないよなぁと思った。(ただ私がそういうジャンルの小説を読まないだけかも知れないけど。) 絵でも小説でも美しく描きたくなったり、想像的なモチーフを描きたくなったりしてしまうものだと思うのに、安岡さんの物語にはそれがない。ただ人間が生きている。リアルな人間の生活がありありと在る。 どの短篇の人間も、流れるまま、主張せず、待ち、決定的な場面を避ける。 現実を生きる人間というのは、日常というのは、案外そういうものであると思う。 私が好んで読む本はどちらかというと形而上学的なものが多いから、安岡さんが新しく感じた。 とくに『宿題』という男の子が主人公となる話は強烈だった。終わり方にゾゾゾとした。 『陰気な愉しみ』の筋も主人公の感覚もそう描くのかと感心した。『悪い仲間』良かった。

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2009/10/04

個人個人の、意地・悩みをかいている本。本人は、どうしようもないくらい大きな問題として考えているけど、他人からは(読者の僕)ぜーんぜん、どうでもいい意地・悩みを抱えている。 けど、これこそ、僕自分自身のテカセ足枷になっている、根本のもののようなきがして、気付きがありました。

Posted byブクログ

2009/10/04

表題作をはじめ、どの作品も個性的ですが、やたらとカタカナ表記を多用するのが個人的には若干鼻につく…。外来語ならまだしも「オドシ文句」とか「サッパリ」とか「タワイなかった」とか「ウナずき」とか書かれると苛々します。何か意図があってそのように書いていたのでしょうが、今読むと単に古臭い...

表題作をはじめ、どの作品も個性的ですが、やたらとカタカナ表記を多用するのが個人的には若干鼻につく…。外来語ならまだしも「オドシ文句」とか「サッパリ」とか「タワイなかった」とか「ウナずき」とか書かれると苛々します。何か意図があってそのように書いていたのでしょうが、今読むと単に古臭い印象を与えるだけのような気がしませんか?話自体は好きなのですが。

Posted byブクログ

2009/10/04

芥川賞受賞作「悪い仲間」「陰気な愉しみ」などがおさめられた短編集。暗くどんよりとした空気を感じるのだけど、主人公自身の心の中の迷いからきているものなんだろうと思う。 理由はうまく言えないけど、好きな作品。

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