馬車は走る の商品レビュー
本書の中に納められて…
本書の中に納められている短編は、一番古いものと新しいものには10年以上の開きがあるし、書かれたのが昭和の時代のため、当然書かれている事件・出来事等も古いが、それがその当時をよく知らない私にとっては新しいことであったり、本書の中の登場人物には今も活躍されている方もおり、とても興味深...
本書の中に納められている短編は、一番古いものと新しいものには10年以上の開きがあるし、書かれたのが昭和の時代のため、当然書かれている事件・出来事等も古いが、それがその当時をよく知らない私にとっては新しいことであったり、本書の中の登場人物には今も活躍されている方もおり、とても興味深く読むことが出来た。彼の著作の中に出てくる、過去に同じ『馬車』に乗った方のその後と現在を書いていただきたい。
文庫OFF
趙治勲、原慎太郎、山田泰吉、小椋佳、多田雄幸、三浦和義…。それぞれの人生を共に生きて描く人物ノンフィクション。
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短編集。「帰郷」を読み返したので。 若き日の趙治勲を描いたルポタージュ。祖国韓国で開催された棋聖戦第一局の観戦記を通して、彼の人生と祖国への愛憎混じった想いを浮かび上がらせる。 何度読んでも、登場人物の心情以上の分析や、(ルールを知らないという筆者が)囲碁というゲームそのものの本...
短編集。「帰郷」を読み返したので。 若き日の趙治勲を描いたルポタージュ。祖国韓国で開催された棋聖戦第一局の観戦記を通して、彼の人生と祖国への愛憎混じった想いを浮かび上がらせる。 何度読んでも、登場人物の心情以上の分析や、(ルールを知らないという筆者が)囲碁というゲームそのものの本質を掬い上げる観察眼に痺れる。自分が碁打ちというバイアスを差し引いても、沢木耕太郎のルポルタージュトップ3に入るくらいの傑作と思う。他の短編もすごくいいからこの本復刊したらいいのになあ。
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ノンフィクションというより短編小説の趣。 取り上げられている人は、三浦和義、趙治勲、石原慎太郎等々。 実は三浦和義氏が自殺してから読み返した。 心に迫るものがあった。 色々な人の人生を乗せて「馬車は走る」。
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趙治勲、石原慎太郎、山田泰吉、小椋桂、多田雄幸、三浦和義を取り上げた6本の人物ノンフィクション。石原さんや三浦さんなど、今も何かと話題の人たちの若かりし頃の話(都知事選敗北やロス疑惑逮捕直前)がまた興味深い。そして読み応えがまたすごいです。人の逞しい生きかたを、沢木耕太郎の視点通...
趙治勲、石原慎太郎、山田泰吉、小椋桂、多田雄幸、三浦和義を取り上げた6本の人物ノンフィクション。石原さんや三浦さんなど、今も何かと話題の人たちの若かりし頃の話(都知事選敗北やロス疑惑逮捕直前)がまた興味深い。そして読み応えがまたすごいです。人の逞しい生きかたを、沢木耕太郎の視点通して垣間見せられているような不思議な感じを受けます。 帰郷 シジフォスの40日 帝 その木戸を オケラのカーニバル 奇妙な航海 走る馬車に乗って(長いあとがき)
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