悲劇の朝鮮 の商品レビュー
20世紀初期の朝鮮の暮らしをスエーデン人が非常に事細かに描いていて興味深い。乞食の子供、奴婢、刑罰、生活等あらゆることが記されている。タイトルで言うほど、悲劇なのか、疑問はあるが。
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日露戦争時に朝鮮を訪れたスウェーデン人ジャーナリストの旅行記です。 李朝末期の朝鮮において、短期間の滞在ながら農民から国王まで数多くの人々と接し、彼らの暮らしぶりや苦難を描いています。 本のタイトルから連想されるような悲劇ばかりを追っているのではなく、むしろ未知の国の旅を楽し...
日露戦争時に朝鮮を訪れたスウェーデン人ジャーナリストの旅行記です。 李朝末期の朝鮮において、短期間の滞在ながら農民から国王まで数多くの人々と接し、彼らの暮らしぶりや苦難を描いています。 本のタイトルから連想されるような悲劇ばかりを追っているのではなく、むしろ未知の国の旅を楽しもうとする意図で書かれており、旅行者によくありがちな苦労話も盛り込まれています。 しかしそれでも、日本による支配が進行していく過程の描写では、当時の日本側の主張の欺瞞を暴いています。 同時に、朝鮮の伝統や迷信から起こる悲劇についても言及してます。 著者は日露両国から距離を置いており、朝鮮にも必要以上に入れ込んでいるわけではなく、あくまでも一時的な滞在者という立場ですが、それゆえに実際に見聞した事実を客観的に描いています。 当時の朝鮮の実情について知識としてだけでなく、実際に人がどう体験するものなのかを教えてくれる本です。 ニン、トン♪
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