ケンタッキーフライドチキンの奇跡 の商品レビュー
ケンタッキーフライドチキンのルーツがわかる一冊。 ウエンディーズ撤退のニュースは記憶に新しいですが、 アメリカのチェーンが日本で成功する為の秘訣が理解できます。 ヒントは、和魂洋才のマネジメントでした ウエンディーズの撤退は記憶に新しいですが、全米ナンバーワンと言われた チェー...
ケンタッキーフライドチキンのルーツがわかる一冊。 ウエンディーズ撤退のニュースは記憶に新しいですが、 アメリカのチェーンが日本で成功する為の秘訣が理解できます。 ヒントは、和魂洋才のマネジメントでした ウエンディーズの撤退は記憶に新しいですが、全米ナンバーワンと言われた チェーンは、私たちが知る以上に日本に進出してきていますが、 志半ばで撤退しているチェーンのほうが多いです。 全米で6500店舗も展開している タコスチェーン「タコベル」や、 同じく1200店舗以上を展開している ハンバーガーチェーン「カールスジュニア」など、 日本に進出してくるものの、日本に定着しないまま撤退している チェーンはたくさんあります。 本著は、1988年に出版された本ですので、情報は古いですが、 そのような観点から読み直してみると、学べる部分が多い一冊でした。 ・日本KFC社は、昭和45年、アメリカのヒューブライン社と 三菱商事の合弁会社で設立されたこと ・当時先行して日本に上陸していた同じくフライドチキンチェーンである チャーチスとのチキン戦争に勝利したこと ・チャーチスは、西武グループの会社であり、商社対百貨店としても 注目された戦いでもあったこと ・社長の大河原氏は有名であるが、富田昭平、相澤徹の三菱商事含めた ITOトリオで作り上げられたチェーンであること など、 ケンタッキーフライドチキンのルーツを理解できる話が紹介されています。 個人的に興味深かったのは、 ・多店舗化戦略より、個店に力をつけさせよ ・腹八分目の経営哲学 など、アメリカの合理的なチェーンとは一線を画した 日本的な戦略論も展開されている点です。 経営理念の基本は、 「遅くとも着実なものが勝つ」であり、当社がうたっている 和魂洋才のマネジメントの方法論が 具体的な事例とともに理解できる一冊でした。 ちなみに、ウエンディーズは、2011年12月に再度日本で 展開されることになっているそうです。 功を急がず着実な展開をし、今度はしっかりと定着して欲しいと思います
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