フョードルおじさんといぬとねこ の商品レビュー
えーって感じで、「そんなことあるんかい!」って突っ込み続けるお話だった。大笑いが止まらなくて、すっごくおもしろかった。そもそもフョードルおじさんが、おじさんじゃなくて、落ち着いている小さな子だった。友だちになれたら楽しそう。 ぼくは、さびしくなっちゃうから、家を出て暮らしたりはし...
えーって感じで、「そんなことあるんかい!」って突っ込み続けるお話だった。大笑いが止まらなくて、すっごくおもしろかった。そもそもフョードルおじさんが、おじさんじゃなくて、落ち着いている小さな子だった。友だちになれたら楽しそう。 ぼくは、さびしくなっちゃうから、家を出て暮らしたりはしないけど、かしこくて優しいねこのマトロスキンと一緒に住むのはいいなと思った。 それから、「このお話の作者は、子どもの人格を尊重することが大事だと言っている」というようなことが後書きに書いてあって、ちょっとドキッとした。ただおもしろいって読んでいたお話に、こういう意味があったのかと思って、びっくりした。でも、こういうお父さんとお母さんじゃ確かにいやだから、ますますいいお話だと思った。(小6)
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チェブラーシカの作者の児童書。 「あるところに、パパとママとぼうやがくらしていました。このぼうやは「フョードルおじさん」とよばれていました。」 という書き出しからして面白そう。 なんでもできる賢い良い子のフョードルおじさんは、ママに反対されて飼ってもらえなかったねこと一緒に家出...
チェブラーシカの作者の児童書。 「あるところに、パパとママとぼうやがくらしていました。このぼうやは「フョードルおじさん」とよばれていました。」 という書き出しからして面白そう。 なんでもできる賢い良い子のフョードルおじさんは、ママに反対されて飼ってもらえなかったねこと一緒に家出をする。 不満から逃げるのではなく、よりよい暮らしを求めての家出。 家出の様子がエルマーみたいだなあとか、ねこと名前のくだりはイッパイアッテナみたいだなとか、暮らし方はピッピのようだなとか、フョードルおじさんはルノーくんっぽいなとか、 いろんな楽しい児童書を連想した。 悪役、というほどではないけれどちょっと嫌な人が面白い。 即物的で信用が置けないけれど、わかりやすさが憎めない。 疲れてるママの余裕のない感じは「ミトン」を思い出す。 関係ないけど、ソ連のおはなしで「森を切らなくてもエネルギーが得られる家庭用の太陽」とメーデーという言葉が一緒に出てくると、違うものを連想してしまう。 本の外の世界が、おはなしを素直に楽しむことを邪魔してくる。
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