いのちの大河 の商品レビュー
「O・Mさん」という若い読者に宛てて書かれた20通の手紙という体裁で書かれた本です。若い人の悩みに向き合い、励まそうとする著者の気持ちがまっすぐに伝わってきます。 12歳でみずから死を選んだ著者の息子の言葉を記した『ぼくは十二歳』(ちくま文庫)を読んだ「O・Mさん」が著者に手紙...
「O・Mさん」という若い読者に宛てて書かれた20通の手紙という体裁で書かれた本です。若い人の悩みに向き合い、励まそうとする著者の気持ちがまっすぐに伝わってきます。 12歳でみずから死を選んだ著者の息子の言葉を記した『ぼくは十二歳』(ちくま文庫)を読んだ「O・Mさん」が著者に手紙を出し、そのことがきっかけで著者との手紙のやりとりが始まったとされています。友情と性、社会、人生などに対する若者らしい戸惑いを真摯に受け止める著者に、一方では共感を覚えながらも、若者特有の青臭い潔癖さにあまりにも近づきすぎではないかという気がしないでもありません。
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