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斜陽 他1篇 の商品レビュー

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78件のお客様レビュー

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2024/07/10

Twitterのいいフレーズ図鑑みたいなので斜陽の引用が沢山あったから読む 高等御乞食が自称できる主人公つよい 母の上品さを尊敬できる主人公も品がある 伊豆の引越し、羨ましいけど、住み慣れた家は確かに離れたくない 母が死んでからの話がいちばん感動した 直治の気持ちはよくわかるよ...

Twitterのいいフレーズ図鑑みたいなので斜陽の引用が沢山あったから読む 高等御乞食が自称できる主人公つよい 母の上品さを尊敬できる主人公も品がある 伊豆の引越し、羨ましいけど、住み慣れた家は確かに離れたくない 母が死んでからの話がいちばん感動した 直治の気持ちはよくわかるような気がした

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2024/06/15

太宰の書く日本語は本当に読みやすい。文章の意味を理解するために繰り返し読むことはあっても、文構造を反芻することは一度も無かった。 常に死の気配が漂いながら物語は進み、落ち着くところに落ち着いた。死は生の対ではなく、生の一部。太宰のキザさがとても良かった。

Posted byブクログ

2024/06/15

悲観的な面と未来への希望が交錯して面白かった。個人的にはこれが太宰の中で1番好き。特に『葉』との対比が太宰の精神状態を表しているようで悲しかった。

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2024/06/08

「しくじった、惚れちゃった。」 この部分をSNSで見かけて、あまりにもよかったので気になって読んでみた。 全体的に薄暗くて難しく感じたけど、全然目が離せなくて一気に読み終えた。 恋の火力がすごくて圧倒されちゃった。 また読み返したいな。

Posted byブクログ

2024/05/15

革命と恋と。 心地よい音楽を、軽快だが沈むようなリリックで聴いているような錯覚に陥る読後感であり、あっという間に読み終えてしまうことだろう。 まさしく太宰的な小説の代表であり、斜陽が太宰の造語であるにも関わらず、世間一般の用語として浸透したのも頷ける。

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2024/04/29

世間とは君の事じゃないか。太宰治の美しいとも言えよう愚かさと愛ゆえの盲目がでていた。表現や心が独特というより、今の時代にない故に美しく見えた。僕には無い心だと感じた。私はそんなに盲目に人に恋はできない。

Posted byブクログ

2024/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本が大きく転換することになった太平洋戦争敗戦。その中で貴族の生まれであるかず子を中心とした4人が没落していく物語。 感想を考えていく中で、4人だけでなく本に出てくる登場人物全員が“道徳の過渡期の犠牲者”では無いだろうか。と思いました。 貴族として生まれたことに苦しみ生きていくことに絶望した直治と、恋と革命のため世間と争っていくことを決めたかず子。2人の違いはなにか。 直治はどうしても抜け切ることの出来ない貴族としての自分と、下品な民衆になりきろうとする自分の乖離に苦しむ。しかし、かず子はその相反する性質を母の死と同時に苦しみながらも受け入れ、闘うことを決める。没落していく中での生きるものと死ぬものの違いがすごく印象に残りました。 個人的に直治の遺書がすごくよかったです。直治の遺書の生きる権利があるなら死ぬ権利もあるは今の安楽死にも通じる部分だなと感じました。そして、“人間は、みな、同じものだ。”の解釈にはハッとさせられました。 個人的に、かず子の世間知らずな感じや悲劇のヒロインチックな考え方の描写がなんだかすごく好きでした。

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2024/09/27

うーんロマンチシズム お姫様の戦後の革命、女は強いわね まさに陽が沈むように静かに没落していく描写が見事

Posted byブクログ

2024/03/09

「しくじった、惚れちゃった」が太宰の本の中で一番好きな一言で、それを見るためだけに何周もしてしまう。話の流れもスムーズで読みやすく、太宰らしい内容で当時流行ったのがとても理解出来る。

Posted byブクログ

2024/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ヨルシカの『斜陽』がきっかけで読んでみました。ところどころ歌詞と似た表現があって楽しめました。「悲しくって仕様がないんだ」というのは一言一句そのまま上原の言葉だったんですね。  この小説では没落貴族の半生が描かれていますが、恋愛に触れて最後は死を選んだ直治と、同じく恋愛に触れて最後は生を選んだ姉が対照的で、しかもどちらの生き様も肯定も否定もされずに描かれているのが印象的でした。私はどちらかといえば、直治の生き方が好きです。貴族にもなりきれず、民衆にも馴染みきれない直治の人間味あふれる葛藤と優しい性根が窺える彼の遺書の内容は、何かの才に振り切っているわけでもない中途半端な自分がごく稀に抱く苦悩と、どこか通じる部分がある気がしました(決して私は優しいと自負しているわけではありません笑)。

Posted byブクログ