ことばが劈かれるとき の商品レビュー
今の自分にとって最も我が身のようにつまされ突き刺さると言っても良い。内省と数限りない想像に誘われ、ページを繰る手が進まない。 前半と後半で二冊の本のようであるが、著者の霊とでも言いたくなるような何かが文章をたぎらせている。物語として、教育論として、と以上に迫ってくるものがある。 ...
今の自分にとって最も我が身のようにつまされ突き刺さると言っても良い。内省と数限りない想像に誘われ、ページを繰る手が進まない。 前半と後半で二冊の本のようであるが、著者の霊とでも言いたくなるような何かが文章をたぎらせている。物語として、教育論として、と以上に迫ってくるものがある。 自閉。身体。他者。 メルロ=ポンティは説明の原理であると同時に行動の原理であり、その行動にはこの本すら含まれる。結果的にアカデミックであろうとそうでなかろうと、このようにメルロ=ポンティを読みたい。
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「からだ」と「ことば」のレッスンの竹内敏晴氏のはじめての本。自伝に近い気がします。障害をもった著者のことばとからだが、どのようにして世界に劈(ひら)かれていったのか。そうして著者は、障害がなくても劈(ひら)かれたことばとからだを持った人は意外と少ないことに気付きます。
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心の問題は、身体の硬直や歪みに現れたりする。心を直そうというより、身体を開放したり声を出すことで心も変化していく、というお話。気分が優れない時に、私が運動したり歌ったりするのは、この本に影響された。
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初めて本で嗚咽するほど泣いた本。かなり共感してしまったのは当時は相当鬱屈してたせいだなと我ながら思う。声を自力で獲得していくさまは鬼気迫るものがある。自分の対人恐怖症に立ち向かうきっかけとなった本でもあり、忘れがたい。
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