道徳でこころを育てる先生 の商品レビュー

青木孝頼【著】

2021/09/05

「考え・議論する道徳」を推し進める、道徳が「特別の教科」になって数年。

現在でもなお大勢を占める「場面発問による道徳授業（以下、「場面発問の授業」）」が、「道徳教育の育ての親」（とカバーに書かれている）によって、分かりやすく書かれている。

青木孝頼氏は、文部省教科調査官として、長年「場面発問の授業」を推し進めた方。
「場面発問の授業」への批判とその回答も書かれている。

私自身は、道徳の文部省指定があった学校にたまたま最初赴任し、「場面発問の授業」の最高峰とも言える授業をいくつも参観している。
だから、一概に否定はしない。
しかし、それらの授業の多くは、授業の中核である「発問」以外の部分に力が注がれていた。
私は、「発問・問い返し」そして、それらを支える「構造的な板書」
授業そのものに力を注ぎたい。

道徳授業について学ばれる方には、一読をおすすめしたい。