上海の長い夜(上) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
国民党の外交官の未亡人であった著者が文革のときに 罪なき罪をきせられ 筆舌につくしがたい拷問、仕打ちを加えられる。 紅衛兵が家に入ってきて、書画骨董を破壊あるいは略奪し、壁には罪状を書いた文章を書かれ、ついには逮捕される。どのような状況でも毅然と論理的に相手に立ち向かう姿勢は本当に強さを感じさせる。 それまでの人生において強く自分を律していた人だと思う。 文革のときに多くの知識人が捕らえられ、下放されたが、ここまで態度を貫いた人の例を他にしらない。 人間はここまで意志を強くもてるものだということにひたすら感動した。
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