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戦略爆撃の思想 の商品レビュー

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2017/01/14
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スペインの都市ゲルニカ空爆(フランコ内戦にあたりドイツ軍が秘密裡に実施)、重慶爆撃から、第二次世界大戦中の西欧戦線、太平洋戦線における空爆、広島・長崎の原爆投下までの無差別都市空爆について、詳細に分析・論じたもの。著者の考えは一貫しており、日本軍でも米軍でも無差別の都市空爆は否定するというものである。また、文献が少ない重慶爆撃の詳細がわかること、重慶爆撃が太平洋戦争への一因となったこと、欧州戦線における無差別爆撃の状況がわかること等、これまで知りえなかった情報が満載で、非常に有益であった。1988年刊。 備忘録として、①重慶には、アメリカ領事館等があり、宣戦布告のない日中戦争においては、アメリカを退去させる法的手段はなく、無差別爆撃がアメリカ施設の破損につながり、米国の対日感情・対日信頼感は地に落ちた。②重慶爆撃を企画したのが海軍であること、司令が井上成美(珊瑚海海戦司令)であること、零戦は重慶爆撃の護衛戦闘機として開発されたものであること。

Posted byブクログ