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日中アヘン戦争 の商品レビュー

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2017/01/19
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1988年刊。満州事変以降、特に日中戦争以降は国策としてアヘンを中国内に蔓延させ、交戦意欲減退と莫大な資金獲得の手段とする戦術を採用したが、その実情を暴く。中共への安直な盲信は時代がかっていると言うしかないが、依拠する文献の入手経緯の問題を素直に開陳する点など、総じて学者としての良心を感じ、好感度大。また、引用も国際連盟報告書など、記述内容も出鱈目とは言いがたい。日中戦争前は国策でなかったとする点も中庸。もちろん、仮に中国人がアヘン等の常用者だとする点が問題だしても、製造・販売の方がより重い罪なのは明白。 これは、現行の自己使用目的所持よりも製造や販売目的所持の方が重い罪とされていることからも明らかなこと。このようなアヘンの製造販売に積極的に関与したことは重く受け止める必要があろうし、大東亜共栄圏が実のないプロパガンタとしか受け止められなかったに違いない。

Posted byブクログ