帝都復興せり! の商品レビュー
家人が、この本が欲しいから買ってくれと言うので、Amazonで中古で購入。 自分で本の注文もできない大人に仕上げてしまった責任を取る。 そして、せっかく蔵書となるのだから、1日借りて内容確認しました。 1988年発行の初版本、帯付き美品。 ほとんど読まれていないと思われる。 副...
家人が、この本が欲しいから買ってくれと言うので、Amazonで中古で購入。 自分で本の注文もできない大人に仕上げてしまった責任を取る。 そして、せっかく蔵書となるのだから、1日借りて内容確認しました。 1988年発行の初版本、帯付き美品。 ほとんど読まれていないと思われる。 副題「建築の東京」を歩く 1935年発行の 建築写真集「建築の東京」 こちらを原点としているとのこと 震災復興期の建築群を踏襲 1923年の関東大震災後、東京の都市改造に動き出した時代の建築物の写真付き解説集 写真には番号がつけられて 001 帝国議会議事堂 から 473 東京宝塚劇場寄宿舎 までの公共的な建物と 474から498 の 私邸 当時の地図が(建築の東京の巻末地図の再録らしい) 付されて、そこに写真番号があり これで、“歩く”ことができる 難点は、写真が見たかったようなのですが、270ページのボリュームで 写真が500 、1枚が小さめ。でも この令和なら より確認したい建物はネットで検索できるのではないかな。 良いお買い物だったと思います。
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著者は関東大震災による壊滅的な被害からの約10年間、いわゆる「復興期」の建築ラッシュこそが現在の東京の原風景をつくったと考え、昭和10(1935)年に都市美協会が発行した写真集『建築の東京』を手に、そこに収められた500件ちかい建物を地道なフィールドワークによって訪ねあるく。訪ね...
著者は関東大震災による壊滅的な被害からの約10年間、いわゆる「復興期」の建築ラッシュこそが現在の東京の原風景をつくったと考え、昭和10(1935)年に都市美協会が発行した写真集『建築の東京』を手に、そこに収められた500件ちかい建物を地道なフィールドワークによって訪ねあるく。訪ねあるいた昭和61(1986)年、『建築の東京』発刊から50年を経過した時点で踏査できたのは450軒、すでに半数以上の建築が姿を消していた。建物の現存を確認すると同時に著者は、そのわずかな期間のうちに出現した建築の数もさることながら、そのスタイルの百花繚乱ぶりに驚かされる。アールデコ、ドイツ表現派、フランク・ロイド・ライト風、インターナショナルスタイル、古典風、日本趣味……そうしたさまざまな様式と思想があたかも当然のごとく並立し、ときに混交しながら乱れ咲いている。その折衷的なあり方こそが、「復興期」の建築のなによりもの特徴であると著者は言う。建築に限らず、そこには西欧の文化をわずかな時間のうちに受容し消化していった島国「日本」の姿があるのではないか。
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