教師宮沢賢治のしごと の商品レビュー
宮沢賢治の花巻 農学校における授業の方法を再現した労作である。宮沢賢治がすでに、ディベートのような方法を取り入れていたことも感心する。ただし、著者の姿勢がやや硬直的価値観で日本社会の現状を一方的批判 に終始しているのは残念である。
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イメージとゆとりと個性を尊重するはじけるような生き生きとした賢治の授業は生徒本人だけでなく、子から孫まで受け継がれた。それは、東北岩手で農民として生きていくための何年たっても古びない生きた知恵の宝庫だった。教え子たちからの丹念な聞き取りから賢治の授業を再現。
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(2001.09.11読了)(2001.09.07拝借) 作家の、畑山博が亡くなられたので、前から気になっていた「教師宮沢賢治のしごと」を読みました。 長年講習会の講師をしている私にとっては、参考になることというか受講生のアンケートに、具体的な事例の話をしてくれと書かれる身にとっ...
(2001.09.11読了)(2001.09.07拝借) 作家の、畑山博が亡くなられたので、前から気になっていた「教師宮沢賢治のしごと」を読みました。 長年講習会の講師をしている私にとっては、参考になることというか受講生のアンケートに、具体的な事例の話をしてくれと書かれる身にとっては実に理想的な教え方をしているな、と感じさせられました。 また、宮沢清六氏も亡くなられたので「兄のトランク」を読みました。 こちらの方は、余り目新しいことはありませんでした。 宮沢賢治に関する本は、すでに幾つか読んでいるので。 (「BOOK」データベースより) 花巻農学校時代の教え子たちの心に生きる教育者賢治。『春と修羅』などの背景となった賢治と生徒の交流を、丹念な取材で再現する。いま甦える、賢治の幻の授業。 【目次】 第一章 星から来た先生 第二章 初めての授業 第三章 再現 代数の授業 第四章 再現 英語の授業 第五章 教師としての妹トシ 第六章 再現 土壌学の授業 第七章 再現 肥料学の授業 第八章 実習「イギリス海岸」 第九章 実習 音楽演劇教育 第十章 参照 温泉学大演習 第十一章 幻の国語授業 第十二章 作品の中の教師像生徒像 「ある農学生の日誌」 第十三章 非行問題・学力試験 第十四章 退職そして羅須地人協会へ 第十五章 卒業生そのそれぞれの人生 第十六章 花巻農業高等学校の現在 第十七章 教育は芸術なり 付 宮沢賢治教育関係年譜 ☆宮沢賢治さんの本(既読) 「新編 宮沢賢治詩集」宮沢賢治著、角川文庫、1953.12.20 「注文の多い料理店」宮沢賢治著、角川文庫、1956.05.20 「セロ弾きのゴーシュ」宮沢賢治著、角川文庫、1969.02.10 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治著、角川文庫、1969.07.20 「宮沢賢治の愛」境忠一著、主婦の友社、1978.03.30
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『教師 宮沢賢治のしごと』を読みました。1988年に出版された本で。よくぞ教師としての宮沢賢治の一面を本にしてくれました!という感じで、思った以上に宮沢賢治の教師としての素晴しさが伝わってくる本だった。 個人的な欲を言えばもうちょっと資料として書いてほしいな…というところもある...
『教師 宮沢賢治のしごと』を読みました。1988年に出版された本で。よくぞ教師としての宮沢賢治の一面を本にしてくれました!という感じで、思った以上に宮沢賢治の教師としての素晴しさが伝わってくる本だった。 個人的な欲を言えばもうちょっと資料として書いてほしいな…というところもある。けっこう著者の意見が多い感じがしたから…いやそんなケチつけるべき本ではなくて、もう高齢になっている宮沢賢治の教え子たちから、賢治がどんな先生だったかをできるだけ細かく思いだしてもらっている。全く手遅れになる前に本という形にしたことがすばらしい。 教科書というものを使わずに、詰め込み教育の真逆をゆく授業。教育問題とかそんなことよりも、授業のユニークさに感動。基礎よりも応用を先にやり基礎に戻る…こんな考え方全くありませんでした。
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