名著絵題 性風俗の日本史 の商品レビュー
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1988年刊行。本書のもとになる「日本人の性生活Ⅰ・Ⅱ」は1931年に刊行されたとあり、さらに、そのもととなる「信仰、慣習、風習および慣習法からみた日本人の性生活」は1907年に刊行されたもので、柳田國男や折口信夫が活躍する前に公になっている。いうなれば、民俗学の草分けとも言うべき書が本書である。パイオニアであるが故に、あるいは現実に日本を見たわけではないが故の誤りはあるものの、資料的価値を含め本書の価値が減じることはないであろう。本書自体9刷目であり、長期間にわたり読まれていることがわかる。
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