巨食症の明けない夜明け の商品レビュー
- ネタバレ
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摂食障害に悩み、抑えられない食欲と無気力に振り回されている時子。 失恋から過食症あらため、巨食に走るようになり 食べれば食べるほど、得られる満足感はほんの一瞬で、罪悪感に苛まれながらもやるることのできない悪循環。 幼い頃、自分を置いて家を出ていった母に会いたいという気持ち。 母に愛されたいという気持ちを、男性にすり替えていたこと。 埋められない思いは食べ物に執着することで解消しようとしていること。 という小説を書く、時子。 母は同じ家に住んでいながらも、心のどこかで母を求めている。 最初の入浴しているのを胎児だった頃に重ねるシーンで泣きそうになった。 私は、生まれたくなかったのです。 優しく繊細な文章で、著者の写真はなんとも美人さん。
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拒食症の話だと思ってた。この人もきっと頭がいいんだろう。見栄はって難しい話したり知識をひけらかしてるわけじゃなくて、言いたいこと言おうとすると、ついかたい言葉やエピソードが出てきちゃうタイプなんだろうなぁと思った。ふくよかに自己完結したおまんじゅはよかったね。'91
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