ボーイズ・ドント・クライ の商品レビュー

田口賢司【著】

2009/10/07

-「グッド・モーニング、トキョー」
　だれかが言う。
　「グッド・ナイト、トーキョー」
　別のだれかが笑う。

　ともだちは、出口の方をぼんやりと眺めている-

言葉で紡ぐシネマトグラフ。８０年代のトーキョの夜の空気を感じるための一冊。夜から夜へとシーンが切り替わるなか、フィッツジェラルドやバロウズ、ウッディ・アレンからの引用がスパイスになっている。装丁が、バラ・ユリ・ヒヤシンス・スズランなど、色彩鮮やかな花々を写実的に、かつ陰翳きつく描いた絵で美しい。小説の内容にぴったり。

選書：小日向

2009/10/07

-「グッド・モーニング、トキョー」
　だれかが言う。
　「グッド・ナイト、トーキョー」
　別のだれかが笑う。

　ともだちは、出口の方をぼんやりと眺めている-

言葉で紡ぐシネマトグラフ。８０年代のトーキョの夜の空気を感じるための一冊。夜から夜へとシーンが切り替わるなか、フィッツジェラルドやバロウズ、ウッディ・アレンからの引用がスパイスになっている。装丁が、バラ・ユリ・ヒヤシンス・スズランなど、色彩鮮やかな花々を写実的に、かつ陰翳きつく描いた絵で美しい。小説の内容にぴったり。

2010/04/07

男と女の何気ないやり取り？

ただ淡々と流れていく物語と文章。
やたら文字の横に「、」が付くのが、気に食わない。強調したい部分が無意味にあり過ぎなのでは？

性に関する言葉も直球で下品。
性描写は嫌いではないが、こうゆう下品なのはただ不快なだけ。

読んだ後「だから何？」と問いたくなる作品。
ただ男と女のあり方を主張したかっただけ？
よくわからない。決して面白いとは言えない。