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にんぎょひめ の商品レビュー

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2012/12/09
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幼稚園児のころ大好きだった絵本(裏表紙には「N.D.C.949」と記載されている) ピーマンを食べられたから買ってもらったの、と得意げに近所のおばさんに話した光景を今でも覚えている 部屋の整理をしていたら出てきたので、久しぶりに読んでみた 当時は、ただ、にんぎょひめはかわいいし、王子さまはかっこいいし、絵が好きだった 王子さまがにんぎょひめの後から来たうつくしいむすめが自分を助けてくれたのだと勘違いする場面では、「ちがうよ!何でわからないの!」なんて、もどかしさも感じていた 今読むと、人生の厳しさや肉親の優しさを感じる とりわけ印象的なのは、海のそこのまじょの思慮深さ にんぎょひめを人間にしてあげる際、にんぎょひめの美しい声を貰い、結婚できないときは、にんぎょひめは死んで泡になってしまうと忠告する にんぎょひめが声をもったまま人間になっていたら、にんぎょひめは王子さまとうつくしいむすめに真実を話して、皆がわだかまりを持ったまま、誰も幸せになれなかったような気がする 結婚できないまま生き続けるのは、一大決心をしたにんぎょひめには酷だ 幼いころはハッピーエンドとは思えなかったが、やっぱりこれはハッピーエンドだと思う 王子さまとは結ばれなくても、美しい姿のまま王子さまの記憶に、そして宗教的に幸せに天国に行けた 誰か一人でも他人を愛する気持ちはとても強いんだと、しみじみ感じた

Posted byブクログ