多様体の基礎 の商品レビュー
評判どおりの丁寧に心を込めて書かれた素晴らしい本であった。 読み進めるうちに多様体の考え方が少しずつ理解できるようになる。 他の数学書もこれくらい丁寧に書いてくれたなら。
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数学科の人間にとってはラノベのように易しく感じられるという噂で有名な本書。僕にとってはどうだったかというとそんなことはなく、ラノベを読んでる方が断然楽であった(そりゃそうだ)。とはいえ、説明や証明は数学書にしては非常に平易で分かりやすい。例も豊富で、また、図も多く載せられており...
数学科の人間にとってはラノベのように易しく感じられるという噂で有名な本書。僕にとってはどうだったかというとそんなことはなく、ラノベを読んでる方が断然楽であった(そりゃそうだ)。とはいえ、説明や証明は数学書にしては非常に平易で分かりやすい。例も豊富で、また、図も多く載せられており理解に役立つ。 1-3章及び4章の一部は講義の復習なので流し読み、4章の残りはざっと。大学の講義で習った多様体の定義と違っていていきなり戸惑ったが、他の文献でも調べるとどうやら本書の定義が一般的なようだ(講義では、多様体がハウスドルフ空間であるという条件を課していなかった)。 そういう訳で、真面目に読んだのは5、6章だけである。知らないうちに「微分形式」という言葉が講義で出るようになっていたが、6章を読んで漸くそれが何たるかが分かった(気がする)。 事前知識として必要なのは、大学1回生で習う微積と線形代数ぐらいだろうか。1章は一応位相空間についての説明だが、既にある程度知っている人が思い出すためといった感じなので、本書の前に基本的な位相空間論を予め勉強しておくと安心して読みはじめられるかもしれない。 1章 準備 1 多様体とは 2 m次元数空間 3 ベクトル空間 4 連続写像とC^r級写像 5 位相空間 2章 C^r級多様体とC^r級写像 6 多様体の定義 7 C^s級多様体とC^s級写像 3章 接ベクトル空間 8 接ベクトル空間 9 C^r級写像の微分 10 写像の局所的性質 11 射影空間 4章 はめ込みと埋め込み 12 はめ込みと埋め込み 13 埋め込み定理 14 1の分割 15 正則点と臨界点 5章 ベクトル場 16 ベクトル場 17 積分曲線 6章 微分形式 18 1次微分形式 19 k次微分形式 20 外微分とストークスの定理 付録A D_p^r(M)とT_p(M)の関係 付録B 射影平面P^2がR^3に埋め込めないことの証明 演習問題解答 参考文献 索引
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凄く分かりやすかった。線形代数と微積の知識はあった方が読みやすいだろうと思うが、登場するほとんどの概念には丁寧な説明がついていて、多少時間はかかるところが出てきたとしても一歩一歩着実に読み進められる良著だと思った。学部生の間などもっと早くに読んでおけば良かったと思う。
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267/315P読了済。一部の界隈でラノベのように読める多様体の参考書ということだが、実際にラノベのように読めるかというとそうでも無く、私のような数学の素養のない人間からしたら接ベクトル空間や微分形式の章を読むにはかなり苦労した。イントロによると位相空間や準同型の定義から説明して...
267/315P読了済。一部の界隈でラノベのように読める多様体の参考書ということだが、実際にラノベのように読めるかというとそうでも無く、私のような数学の素養のない人間からしたら接ベクトル空間や微分形式の章を読むにはかなり苦労した。イントロによると位相空間や準同型の定義から説明しているので初学者でも問題ないということだが、初学者の感想としてはやはり代数や位相の知識を体系的に学んでから読んだ方が理解しやすいだろうなという印象を受けた。中途半端なところで読むのをやめているのはおそらく挫折したから。 ただし、証明は非常に丁寧であり、解説もしっかりしている。数学本という括りではトップレベルにわかりやすいということには同意する。
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多様体や位相と聞くといかにも高等数学といった感じを受けるが、その入門の敷居を下げてくれる良書。線形代数、解析の知識があれば読破は可能。
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前提となる知識は、大学の微積、位相空間ぐらいで多様体の基礎を固めることができる良書。ほぼつまずくことなく、最後まで独学することができた。太田の電磁気でいきなり出て来た微分形式がきっちり分かって嬉しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 多様体は、現代数学の中心的な概念のひとつである。 多様体のなるべくわかり易い教科書を書いてみたいという動機から、著者はこの本を書いた。 扱かっている題材はすべて基礎的なことばかりである。 読者としては、大学2、3年級の学生を念頭においた。 [ 目次 ] 第1章 準備 第2章 Cr級多様体とCr級写像 第3章 接ベクトル空間 第4章 はめ込みと埋め込み 第5章 ベクトル場 第6章 微分形式 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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卒論で情報幾何を扱ったけど、実際理解できなかった点も非常に多いままだったのが心残りだったので、改めて勉強しなおそうと思った。微分幾何から学びなおそうと思ったので買った。あとで読む。
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唯一まじめに読んだ専門書。 とてもわかりやすく書いてあります。 だって俺でも読めたんだし。 もっと勉強しておけばよかったと思ったり・・・
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