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プロイセン絶対王政の研究 の商品レビュー

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2013/11/03

戦後ドイツにおける絶対主義の捉え直し(等族が実質的に大きな権力を握っていたという認識)を新たな視座に据えつつ、国家形成の問題をクライス制度と軍制の双方から実証的に解明しようとする研究。クライスレベルでの行政を実質的に担っていたのが等族であり、その中心には国家行政の末端に位置づけら...

戦後ドイツにおける絶対主義の捉え直し(等族が実質的に大きな権力を握っていたという認識)を新たな視座に据えつつ、国家形成の問題をクライス制度と軍制の双方から実証的に解明しようとする研究。クライスレベルでの行政を実質的に担っていたのが等族であり、その中心には国家行政の末端に位置づけられるラントラートがいたことが、アクタ・ボルシカなどから明らかにされている。また常備軍の整備がそのような身分制秩序を空洞化していたことが指摘される。絶対主義の実態を捉え直すためにはなお有益な研究である。

Posted byブクログ