核物語(ダーティフーズ・シンドローム) の商品レビュー

矢牧健太郎【著】

2011/03/19

ブックオフで100円だったから読んでみたが、何か色々酷い。
まずこの形式が架空の委員会における研究発表みたいな形式なのだが、初っ端から「怪獣G」というゴジラとは明確に区分された謎の存在を軸に据えていて、これは「地震」のアナロジーなのかなとも思ったが最後まで読んでも普通にこれは「怪獣G」以外の何者でもなく、非常に寒い。面白くない。
あと、一応両論併記なのだが、賛成側の意見があまりにお粗末すぎて笑える。お粗末、というのは書いててわざと穴を明確にしてるその書き方のこと。
それでも、不勉強な自分にとってはそのような偏向性を考慮しても多少は新しく知ったことが若干はあるので☆１ではない。
こういう人が被曝者差別をしたりするのだろう。

1987年の本なので情報が古いとかは別に良いとして、これが「全国学校図書館協議会選定図書」になっていたというのはギャグとしか思えない。